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【社説】最後の決定的な対北朝鮮圧迫だけが唯一の解決法=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が4日、奇襲的に発射した火星-14型が米国政府によって大陸間弾道ミサイル(ICBM)と公式的に認められた。レックス・ティラーソン米国務長官は「北朝鮮のICBM発射を強く非難する」とし「これは米国と同盟国など全世界に対する新しい脅威」と糾弾した。事実上、問題のミサイルがICBMであることを認めたわけだ。韓国当局は「再進入技術が完成されたかどうかが確認されず、ICBMだと断定することはできない」と評価しているが、米国の見方から見ればかなり前から引いておいた「レッドライン(限界線)」を北朝鮮が越えたわけだ。

従来の挑発に比べられないほど、米国が激しい反応を見せているのはICBMが持っている戦略的重要性のためだ。北朝鮮がICBMを保有すれば、核兵器で米国本土を攻撃することができる。さらに、今回のミサイルがICBMかどうかを問わず、確かなのは今の開発速度から見ると米国本土まで到達するミサイル製作も年内に可能だろうという事実だ。これに核弾頭の小型化まで成功する場合、韓米が懸念してきた核兵器装着ICBMを北朝鮮が保有する最悪の状況が現実化することになる。

韓国にとって懸念されるところは、北朝鮮がソウルを攻撃してくる場合、米国が報復に出るかどうか確信を持てないということだ。米国がニューヨークやロサンゼルスが被爆されることを覚悟してでも北朝鮮を懲らしめるとは誰も大言壮語できない。北朝鮮の核装着ICBM保有が「ゲームチェンジャー(game changer)」になるだろうと見ている背景だ。


時間があまり残っていない。北朝鮮が核弾頭の小型化に成功する前に悪夢のシナリオを防がなければならない。残っている唯一の解決法は米国主導の下で全世界が注目して北朝鮮が苦痛を感じるように圧力を最大限に高めることだ。北朝鮮のすべての対外取り引きを遮断するために「セカンダリーボイコット」を施行するか、中国が対北朝鮮原油供給を中断させるように誘導しなければならない。北朝鮮が試験発射するミサイルを撃墜させることも米国としては活用できるカードだ。

韓国政府としても今は対話と圧力のうち後者に重点を置く時点であることを肝に銘じ、国際社会の強力な制裁の動きに力を加える必要がある。北朝鮮との対話を言及した文在寅(ムン・ジェイン)大統領も韓米連合弾道ミサイル射撃演習を指示するなど、強硬な態度に転じた。主要20カ国・地域(G20)首脳会議に参加するために出国しながら「北朝鮮がミサイルを発射するなど、累卵の危機なので足取りが重い」と述べたという。正しい現実認識だ。

韓半島(朝鮮半島)が危機状況に差し迫っているだけに、文大統領はG20首脳会議を対北朝鮮圧力の場として活用しなければならないだろう。このため、6日に開かれる韓中首脳会談では中国がより積極的に対北朝鮮圧迫に出るように働きかける必要がある。これと同時に、トランプ米大統領の招請で開かれる韓日米首脳会議でも効果的な国際連携を模索しなければならない。今後とも国際社会が手を握って最後の、そして類を見ない強力な対北朝鮮圧迫をかけることだけが北朝鮮の核とミサイル脅威を解決する唯一の手段だ。



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