鎮川選手村の太極旗の前の金軟景。金軟景は「2020年東京五輪を目指して一生懸命プレーしたい」と話した。
昨年までトルコのフェネルバフチェで年俸120万ユーロ(約1億5400万円、推定)を受け取っていた金軟景はことし5月末、中国上海の女子バレーボールクラブに移籍した。契約条件は公開されなかったが、金軟景の実質年俸は若干減るものとみられている。それでも彼女は不確実性の大きい中国の舞台を選択した。金軟景が年俸の減少にも甘んじてトルコの舞台を離れて中国に移籍した理由は何か。
120万ユーロ。「バレーボールの女帝」金軟景が昨年トルコのフェネルバフチェ・バレーボールクラブから受け取っていた年俸だ。推定額ではあるが、彼女が世界男女バレーボール選手を通算して最もギャラが高い人物だということに対しては異論を唱える者はいない。ことし5月、中国上海バレーボールクラブに移籍して、金軟景の年俸はやや減った。絶頂の技量を誇る年齢で、金軟景はなぜ中国の舞台を選んだのだろうか。先月29日、忠清北道(チュンチョンブクド)の鎮川(ジンチョン)選手村で金軟景に会い、中国行を選んだ理由と今後の計画を聞いてみた。
「私の年俸が1等であることは間違いないが、そんなにたくさん受け取ってはいない」。金軟景は笑って話した。バレーボール界は選手の年俸を公開しない。彼女の年俸が120万ユーロであるという事実は、昨年8月に欧州のバレーボール専門メディア「World of Volley」の報道を通じて伝えられた。他の選手の年俸も正確に知るすべがないので金軟景も用心深く話すほかない。金軟景のエージェンシー「インスポコリア(INSPOKOREA)」関係者は「金軟景が上海から受け取る待遇は中国バレーボールリーグ歴代最高水準」と明らかにした。金軟景「正確な金額を公開することはできないが(中国で受け取る)年俸が減ったのは事実」と話した。
金軟景がギャラの減少に甘んじてまで中国舞台に行く理由は2つだ。一つは選手として最後の夢であるオリンピックで金メダルを獲得するため、もう一つはファンからもっと多く愛されたいためだ。
金軟景は「2012年ロンドン五輪(4位)を終えた後、16年リオ五輪(8強)が最後の挑戦になるだろうと思った。ところがリオではメダルを取ることができなかった。だから2020年東京五輪までは最善を尽くしたいと思っている」と話した。リオ五輪直後、金軟景は体力低下と負傷に苦しめられたがフェネルバフチェをトルコリーグのトップに導いた。金軟景は「五輪後はとても苦労した。トルコと韓国を行き来するのも容易ではなかった」とし「中国はトルコより試合数が少ない。所属チームはもちろん、代表チームでも100%のコンディションで私の実力を見せたい」と話した。
<女子バレーボール>東京五輪メダル獲뺓のために中国に移籍した金軟景(2)
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