先月30日にワシントンで開かれた韓米首脳会談は、懸念したトランプ米大統領の突発言動なく無事に終わった。韓米間の紛争の種である高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題は最初から議題から抜けていた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領としては今回の会談をトランプ大統領との個人的信頼構築の機会にするという当初の目標を達成した格好だ。
実際にトランプ大統領は文大統領との関係について「とても、とても良い(very,very good)」「とても相性がいい(great chemistry)」と表現した。3月のドイツのメルケル首相との会談では握手すらしなかったのをはじめ、多くの首脳との会談で彼が見せた見苦しい場面を避けられたのも幸いといえば幸いだ。
その上文大統領は韓半島(朝鮮半島)問題でも2~3種類の明確な成果を上げた。何より平和統一の雰囲気作りのために韓国が主導的役割をするという要請を認められた。もう一歩踏み出してトランプ大統領は「人道主義的問題などを含め南北対話を再開しようとする文大統領の熱望を支持する」という内容まで共同声明に盛り込むのに成功した。北朝鮮の核問題がどのように解決するのかにより状況が急変する恐れがあるが、ひとまず対話を通じた南北問題解決案の了解を受けた格好となった。また、見方により評価が違うかもしれないが韓国軍への早急な戦時作戦権委譲確約も成果だろう。
だが、われわれが最も注目すべきことは、トランプ大統領が通商など経済懸案を激しく提起したという事実だ。予想はしたが彼は共同記者会見などを通じて在韓米軍分担金と通商問題、特に韓米自由貿易協定(FTA)と関連した不満をはばかることなく吐き出した。トランプ大統領は「われわれは(貿易赤字が)続くことを許容することはできない。韓米FTAはとても大きく変わるだろう」と再協議開始を既定事実化した。
これだけではない。トランプ大統領は拡大首脳会談が始まるやロス商務長官に対し韓国に対する不満を詳細に打ち明けるよう指示した。他の主要行事と同様に首脳会談もやはり記者らは会議冒頭を取材した後に退場するのが慣例だ。したがって文大統領一行がロス長官の不満を聞く場面を取材陣はそっくり見守ることができた。このように同盟国間に摩擦が存在するという事実をメディアに意図的に露出するのは欠礼と言わざるを得ない。
【社説】悲喜が交差した韓米首脳会談、これからが問題だ(2)
実際にトランプ大統領は文大統領との関係について「とても、とても良い(very,very good)」「とても相性がいい(great chemistry)」と表現した。3月のドイツのメルケル首相との会談では握手すらしなかったのをはじめ、多くの首脳との会談で彼が見せた見苦しい場面を避けられたのも幸いといえば幸いだ。
その上文大統領は韓半島(朝鮮半島)問題でも2~3種類の明確な成果を上げた。何より平和統一の雰囲気作りのために韓国が主導的役割をするという要請を認められた。もう一歩踏み出してトランプ大統領は「人道主義的問題などを含め南北対話を再開しようとする文大統領の熱望を支持する」という内容まで共同声明に盛り込むのに成功した。北朝鮮の核問題がどのように解決するのかにより状況が急変する恐れがあるが、ひとまず対話を通じた南北問題解決案の了解を受けた格好となった。また、見方により評価が違うかもしれないが韓国軍への早急な戦時作戦権委譲確約も成果だろう。
だが、われわれが最も注目すべきことは、トランプ大統領が通商など経済懸案を激しく提起したという事実だ。予想はしたが彼は共同記者会見などを通じて在韓米軍分担金と通商問題、特に韓米自由貿易協定(FTA)と関連した不満をはばかることなく吐き出した。トランプ大統領は「われわれは(貿易赤字が)続くことを許容することはできない。韓米FTAはとても大きく変わるだろう」と再協議開始を既定事実化した。
これだけではない。トランプ大統領は拡大首脳会談が始まるやロス商務長官に対し韓国に対する不満を詳細に打ち明けるよう指示した。他の主要行事と同様に首脳会談もやはり記者らは会議冒頭を取材した後に退場するのが慣例だ。したがって文大統領一行がロス長官の不満を聞く場面を取材陣はそっくり見守ることができた。このように同盟国間に摩擦が存在するという事実をメディアに意図的に露出するのは欠礼と言わざるを得ない。
【社説】悲喜が交差した韓米首脳会談、これからが問題だ(2)
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