俳優のソン・ジチャンさんが米国電気自動車ブランド・テスラ（Ｔｅｓｌａ）を相手取り起こした訴訟について米国裁判所が裁判手続きに入ると米州中央日報が２１日に報じた。

米国・カリフォルニア州中部連邦地方裁判所は昨年９月にソンさんらがテスラ車両の急発進で被害を受けたと提起した集団訴訟に対するテスラ側の「訴訟却下要請」を２１日に棄却した。

ソンさんら類似事例の被害者は「モデルＳ」と「モデルＸ」で発見された被害事例を集めて今年４月初めにテスラを相手に集団訴訟を提起した。


テスラ側はソンさんら被害者の訴訟却下を裁判所に要請した。テスラ側は「詳細な調査結果、ソン・ジチャンさんがアクセルを１００％踏んで自動ブレーキ装置が作動しなかったもの」とし、「自動ブレーキ装置誤作動はなかった」と主張した。

これに対し裁判所は「被害者が提起した車両の誤作動の可能性は十分に説明された」としてテスラ側の却下要請を受け入れないことに決めた。ただ、原告が提起した誇大広告などの主張は根拠がないと明らかにした。

これによりソンさんがテスラを相手に提起した集団訴訟が早い展開を見せるものとみられるとメディアが伝えた。

先立って昨年９月にソンさんは自宅のガレージにモデルＸを駐車し、急発進で車が破損してリビングの壁に穴が開くなど大きな損害を被ったと主張した。

当時ソンさんは、子供を乗せてアクセルを１００％踏んで家に突進する父親がどこにいるか、自身が有名人であることを笠に着てお金を要求するというテスラ側の返答に非常に腹が立ったと明かした。