文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月20日、米国CBS放送のインタビューに続き、昨日はワシントン・ポスト(WP)とのインタビューにも応じた。今月末の米国訪問と29~30日のドナルド・トランプ米大統領との韓米首脳会談を目前にした時点で、会談の議題と争点について文大統領の意中を米国に伝えることができる機会だった。
注目される点は、文大統領が2つのインタビューで、ともに北朝鮮との対話に関連して「条件が合えば」「適切な条件下で」という表現を使った点だ。文大統領の表現はトランプ行政府の北朝鮮政策基調である「最大限の圧迫と関与(Maximum pressure and engagement)」で「関与」の部分を説明する時、レックス・ティラーソン国務長官らが使った「適切な条件下で(Under the right conditions)」や「条件が合えば(If conditions are right)」と同じだ。これはワシントンから文大統領が北朝鮮の対話に無条件で望んでいるという誤解が出たため、これを払拭しようとインタビューを通じて積極的な釈明に出たものと評価することができる。北朝鮮政策では韓米間に違いはなく、北朝鮮に対する圧迫と制裁で対話の雰囲気を造成するということも、やはり米側の立場と全く同じだという点を強調したものと判断される。文大統領がこのように韓米間の共感を拡大しようと努力している点は、首脳会談の成功と韓米同盟の発展のために望ましいことだ。
文大統領はWPインタビューで「第一は核凍結であり、第二は完ぺきな廃棄」という段階的な北朝鮮アプローチ条件に言及した。問題は、北朝鮮政権の「不予仄声」を強調してきたトランプ政権は対話の条件を「北朝鮮の行動変化」とだけして、これを具体化したものは事実上ないという点だ。結局、両首脳が直接会って考えを共有して、接点を探ることが今回の首脳会談の最大の課題に浮上している。
高高度ミサイル防衛(THAAD)体系に関連して、文大統領がWPのインタビューで「これに対する環境影響評価が配備を先送りしたり中断したりするものではない」と述べたことは、トランプ政府と歩調を合わせるというメッセージとして評価することができる。大統領選挙前、開城(ケソン)工業団地の拡大に言及した文大統領が、今回のインタビューでは「北朝鮮の非核化に進展がある時や可能な最後の段階」と再開条件を明らかにしたのも、現実的な北朝鮮アプローチ法を示したという点で肯定的だ。
結局、文大統領の今回のインタビューは米国に直接メッセージを送って誤解を払拭し、相互理解を増進しようとする積極的な活動として評価することができる。今回の韓米首脳会談で、両首脳は数多くの議題を話し合うことになるが、今回の会談で山積した課題を一気に解決して異見を解消することは現実的に難しい。首脳会談で最も注力するべき点は両首脳間の活発な疎通で、相互信頼をしっかりと築いて政策の共感帯を広げることだ。今回の首脳会談でこれを成し遂げられなければ、北朝鮮問題における韓国の主導的役割も、THAAD問題の順調な解決も期待するのは容易でない。対中外交も、多者外交拡大も、対米外交が順調であればこそ力を得ることができる。解答は結局、韓米間の信頼回復にかかっている。
注目される点は、文大統領が2つのインタビューで、ともに北朝鮮との対話に関連して「条件が合えば」「適切な条件下で」という表現を使った点だ。文大統領の表現はトランプ行政府の北朝鮮政策基調である「最大限の圧迫と関与(Maximum pressure and engagement)」で「関与」の部分を説明する時、レックス・ティラーソン国務長官らが使った「適切な条件下で(Under the right conditions)」や「条件が合えば(If conditions are right)」と同じだ。これはワシントンから文大統領が北朝鮮の対話に無条件で望んでいるという誤解が出たため、これを払拭しようとインタビューを通じて積極的な釈明に出たものと評価することができる。北朝鮮政策では韓米間に違いはなく、北朝鮮に対する圧迫と制裁で対話の雰囲気を造成するということも、やはり米側の立場と全く同じだという点を強調したものと判断される。文大統領がこのように韓米間の共感を拡大しようと努力している点は、首脳会談の成功と韓米同盟の発展のために望ましいことだ。
文大統領はWPインタビューで「第一は核凍結であり、第二は完ぺきな廃棄」という段階的な北朝鮮アプローチ条件に言及した。問題は、北朝鮮政権の「不予仄声」を強調してきたトランプ政権は対話の条件を「北朝鮮の行動変化」とだけして、これを具体化したものは事実上ないという点だ。結局、両首脳が直接会って考えを共有して、接点を探ることが今回の首脳会談の最大の課題に浮上している。
高高度ミサイル防衛(THAAD)体系に関連して、文大統領がWPのインタビューで「これに対する環境影響評価が配備を先送りしたり中断したりするものではない」と述べたことは、トランプ政府と歩調を合わせるというメッセージとして評価することができる。大統領選挙前、開城(ケソン)工業団地の拡大に言及した文大統領が、今回のインタビューでは「北朝鮮の非核化に進展がある時や可能な最後の段階」と再開条件を明らかにしたのも、現実的な北朝鮮アプローチ法を示したという点で肯定的だ。
結局、文大統領の今回のインタビューは米国に直接メッセージを送って誤解を払拭し、相互理解を増進しようとする積極的な活動として評価することができる。今回の韓米首脳会談で、両首脳は数多くの議題を話し合うことになるが、今回の会談で山積した課題を一気に解決して異見を解消することは現実的に難しい。首脳会談で最も注力するべき点は両首脳間の活発な疎通で、相互信頼をしっかりと築いて政策の共感帯を広げることだ。今回の首脳会談でこれを成し遂げられなければ、北朝鮮問題における韓国の主導的役割も、THAAD問題の順調な解決も期待するのは容易でない。対中外交も、多者外交拡大も、対米外交が順調であればこそ力を得ることができる。解答は結局、韓米間の信頼回復にかかっている。
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