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ロボット捨てたグーグル、ロボットを抱く孫正義…異なる未来の計算(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
足で蹴っても人のようにふらつきながらバランスを取るロボット、ウサイン・ボルトより速いロボット、10メートルの高さを一気にジャンプするロボット…。

米国のロボット会社ボストンダイナミクスが作ったロボットは発売されるたびに世界的な注目を浴びる。1992年にMITのベンチャー企業として出発したこの会社は米国防総省、米航空宇宙局(NASA)、ハーバード大学などから支援を受けている。グーグルの親会社アルファベットは9日、日本のソフトバンクにロボット子会社のボストンダイナミクスを売却した。両社は契約規模は明らかにしていない。世界最大のIT企業のグーグルはなぜあえて日本の通信会社に最高水準のロボット子会社を売ったのだろうか。

今回の売却は4年間にわたるグーグルとボストンダイナミクスの「同居」が結局失敗に終わったことを意味する。アンドロイドOSを開発したアンディ・ルービンが同社をはじめロボット会社8社を買収した時には「グーグルがロボット事業の割合を大きく増やすだろう」という期待感が増幅された。


しかしルービンがグーグルを離れてからわずか1年でボストンダイナミクスは寂しく取り残された。ルービンが離れるとグーグル内部では「4本足のロボットはグーグルが考える理想的なロボットではない」というような悲観論が出てきた。ちょうどグーグル内の人工知能(AI)事業が弾みを付けている時だった。ボストンダイナミクスの役員とグーグルのエンジニアの間の不和説も出てきた。

光州(クァンジュ)科学技術院(GIST)のキム・ムンサン教授は、「ボストンダイナミクスが作るハイエンドロボットはグーグルのロボットのビジョンと合わなかった。短期間で市場性を立証できなかったため事業をいち早く整理したもの」と説明した。ロイターやロサンゼルスタイムズなど外信は、「デジタル情報を分析しインサイトを販売するグーグルにロボットは何の価値を与えることはできない」と評価した。ソフトバンクはトヨタ自動車と世界最大のオンライン流通会社のアマゾンを押さえボストンダイナミクス買収に成功した。グーグルが停滞する間にソフトバンクは産業用・個人用ロボット市場を確保するため万全の準備をしてきた。



ロボット捨てたグーグル、ロボットを抱く孫正義…異なる未来の計算(2)

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