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【コラム】文在寅氏、「反省文」の通りにすれば良い(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は家族の食事費や歯磨き・歯ブラシの購入費用を私費で処理している。ことし残っている青瓦台(チョンワデ、大統領府)の特殊活動費と特定業務経費126億ウォン(約2億3700万円)の中で42%である53億ウォンを残し、青年雇用を増やして生活が厳しい人を助けるのに使うことにした。李正道(イ・ジョンド)総務秘書官が話した通り、主人でない借家人として暮らしている。大統領になって変わったのは、貸し切りで使っていた専用面積84平方メートルの弘恩洞(ホンウンドン)連立住宅から青瓦台官邸に引越しをしたという事実だけだ。バチカンの豪華な官舎を断り、19世紀のホスピス病棟だったゲストハウスに入ったフランシスコ教皇のように“旅人”という本分を忘れていない。

善き性情の持ち主である文在寅氏に対する支持は天を突くほどだが、国政運営は容易ではない。候補時代、確固たる原則で提示した高位公職者の排除5大基準が足を引っ張っている。兵役免除、不動産投機、偽装転入、税金脱漏、論文盗作から自由な候補者は見当たらない。

実際、これは原則主義者である文在寅氏の過ちではない。この国の指導層の間違った処世や便法を容認してきた古い慣行が問題だ。そのため、正義と原則を守る一方で、現実的条件を考えるリアリストの知恵が必要だ。文在寅氏は自ら出口を提示したことがある。大統領選の敗北を自省した著書『1219終わりが始まりだ』は痛烈な反省文だった。文在寅氏は自身の内部にも原理主義があったことを告白している。独裁権力に立ち向かって戦っていた民主化運動時代から守ってきた原則や純潔主義が柔軟性を妨げていると診断した。


「成長と安保に関する談論が不足していたのは、確かにわれわれの大きな弱点だった。国民はその点を見抜いている。保守陣営よりも優れた経済成長戦略を有してこそ、国家経営を引き受けることができる。(中略)アイデンティティを守りながらもわれわれの思考を拡張しなければならない。(中略)今からでもわれわれの拡張を妨げてきた原理主義から脱する必要がある。(中略)より柔軟な進歩、より有能な進歩、より実力のある進歩にならなければならない。われわれも保守陣営が持っている良い価値と政策を積極的に受け入れてこそ、より幅広い進歩になることができる」



【コラム】文在寅氏、「反省文」の通りにすれば良い(2)

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