元セモグループ会長の長女ユ・ソムナ氏。
検察関係者は6日「韓国時間で7日午前4時、パリ=シャルル・ド・ゴール空港から韓国国籍機である大韓航空(KE902)直航便で送還され、同日午後3時に仁川(インチョン)国際空港を通じて入国する」と話した。ソムナ氏に対する逮捕令状の執行は国籍機内で行われる。
彼女は韓国でデザイン会社を運営し、系列会社「タパンダ」からコンサルティング費の名目で48億ウォン(約4億6800万円)を受け取るなど492億ウォンの横領・背任の容疑がある。また、ユ元会長の海外写真展関連の業務を引き受け、費用を過多計上する方式で秘密資金の造成に関与したという疑いを受けている。
仁川国際空港に到着すればソムナ氏は仁川地検に移送される。その後、検察庁舎に入る前にフォトラインに立って自身の心境を伝える予定だ。仁川地検関係者は「別途の捜査チームは設けず、仁川地検特捜部で捜査を担当する」と話した。
ソムナ氏の強制送還を契機にユ氏一家の不正がさらに明らかになるかが注目される。検察は2014年セウォル号惨事直後、仁川地検にセウォル号オーナー不正特別捜査チームを構成し、沈没原因の究明に向けた船員捜査と実質的なオーナー一家のずさんな経営を暴く企業捜査を進めた。当時、ユ元会長の死亡とソムナ氏などの逃避で一家の不正捜査は遅遅として進まなかった。仁川地検はソムナ氏をはじめ、海外に滞留中である一家に出席を通知したが応じなかったところ、逮捕令状を発行してインターポールに赤手配の発令を要請した。ソムナ氏は2014年5月、フランス警察に逮捕されたが、送還を拒否する訴訟を進めてきた。
一方、法曹界によれば、チョン・ユラ氏の息子と60代の保母がソムナ氏と同じ時間に韓国に入国する。彼らは今年1月、デンマーク警察がチョン氏を逮捕してから取材が続いたところ、私生活の保護を理由にデンマーク当局に身辺保護を要請して当局が提供する非公開の場所に留まっていた。だが、チョン氏が韓国に送還され、デンマーク当局がチョン氏の息子を引き続き保護する名分がないとして韓国に入国することを求めたことが分かった。
検察は、保母がチョン氏の最側近でデンマークでの逃避過程を詳細に知っているという点を考え、参考人身分として呼んで取り調べを行う方針を検討している。
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