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「検事さん、笑わないでください」 崔順実被告の裁判6カ月目の変身

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

崔順実被告

「検事さん、笑わないでください」

先月29日、ソウル中央地裁で開かれた国政壟断事件裁判で、崔順実(チェ・スンシル)被告が朴槿恵(パク・クネ)前大統領と並んで被告人席に座り、向い側のハン・ウンジェ部長検事に対し、強い語調でこのように話した。娘チョン・ユラ氏が送還されることに対し、自身の気持ちを述べていたところだった。

裁判6カ月目に入った崔被告の態度は強硬化している。昨年12月の初公判を皮切りに、職権乱用・賄賂・業務妨害などの容疑で同時に4つの裁判を受けている崔被告関連の公判はこれまで70回以上行われた。


最近では一、二日おきに一回のペースで出廷している崔被告は、弁護人を通さず直接発言する場合が増えている。直接証人に質問して必要な回答を引き出し、検事を批判する水準に達した。

質問のスタイルも次第に変化している。冗長に話を続けて指摘を受けていた初期とは違い、自身の無罪立証のために簡潔な質問もするようになった。先月4日、「梨花(イファ)女子大単位不正取得」の裁判に証人として出廷したイ・ハンソン前ミル財団事務局長に「特別検察官(特検)は私の娘の特別入学の対価としてミル財団がフランス料理学校事業を梨花女子大と行おうとしていたと言っていますが、事実ではないですよね? 取締役は梨花女子大に私の娘が通っていることを知らなかったですよね」と尋ねた。途中、検事が「事実関係だけを質問しなさい」と割り込んだが「いいえ、私が質問します。待ってください」と質問を続けた。尋問を終えた後は、裁判部に向かって「はい、ここまでです」と述べる余裕も見せた。

先月30日には証人として出廷した韓国馬事会アン・ゲミョン本部長に対して「私もムン・ジソク検事から取り調べを受けましたが、ムン検事は自分が望む方向へ持っていこうとします。今、来られた方は私を見たことがあるのですか? 私、チェ・ソウォン(崔被告のもう一つの名前)ですが」と言って検事を圧迫すると同時に、アン本部長から「新聞で見ただけで会ったことはない」という返事を引き出した。

昨年10月に帰国した崔被告はこうではなかった。検察に初めて出頭した当時「国民の皆さん、お許しください。死ぬ罪を犯しました」と話して手で口を覆って涙を見せ、起訴を目前にして弁護人に対して「私は無期懲役でしょうか」と尋ねたりもした。

崔被告の語調が高まったのは憲法裁判所の弾劾裁判と特検捜査が始まってからだ。特検への出席を6回拒否した崔被告は1月25日、逮捕されて連行される際、「ここは自由民主主義の特検ではありません!自白を強要しています!」として声を限りに叫んだ。

国政壟断事件を暴露したコ・ヨンテ氏には「改名しようとしたが麻薬前科が出てきたのでできなくなったのでは」(2月6日)という質問をしたり、めいのチャン・シホ被告の弁護人に「疑惑提起のようなことはしないでください」(3月17日)と怒りをあらわにしたりもした。

崔被告が「怒号モード」に変身すると、裁判長のキム・セユン部長判事が「知っているなら知っている、知らないなら知らないとだけ答えればいい」などと制止する場面もあった。崔被告は「本当にひどい」などとぶつぶつ言うときもあった。

◆「どうかチョン・ユラを許してやってほしい」母性の訴えも

だが、崔被告は娘チョン・ユラ氏が入国すると焦る様子を隠せなくなった。チョン氏入国前日、「娘が帰ってくると聞いて、私は今日、非常に気持ちが高ぶっている」と裁判所にその心境を吐露した。「梨花女子大単位不正取得」裁判で特検チームから懲役7年を求刑されると、「どうかユラを許してやってほしい。ユラが今後残りの人生を正しく生きていけるように寛大な心を施してやってほしい」と述べ、嗚咽する姿を見せた。



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