今回の大統領選挙の最後の大きな変数には投票率が挙げられる。中央選挙管理委員会は8日、最終投票率が80%を超えると予想した。4、5日に行われた事前投票の投票率が26.06%に達したうえ、最近の世論調査で「必ず投票する」という回答が80%を上回り、投票締め切り時間も午後8時までと2時間延長されたからだ。1997年の大統領選挙以来20年間、大統領選挙の投票率は80%を超えていない。2012年の大統領選挙の投票率も75.8%だった。
<1>投票率80%超ならどの候補に有利?
各候補陣営は投票率が80%を超える場合、自分たちに有利だと主張する。田炳憲(チョン・ビョンホン)共に民主党中央選対委戦略本部長は「投票率が高いほど、地域別・世代別支持率の差が大きくなく全国的な支持を受ける文在寅(ムン・ジェイン)候補の支持票が反映されるだろう」と述べた。金善東(キム・ソンドン)自由韓国党状況室長も「投票率が高くて不利なことはない」とし「投票率が高いほどむしろよい」と話した。金成植(キム・ソンシク)国民の党戦略本部長も「悩んでいたスウィングボーター(浮動層)が熟慮の末に投票場に出てくるということであり、投票率が高いほど安哲秀(アン・チョルス)候補に対する票が増えるだろう」と主張した。
歴代選挙では投票率が高ければ進歩、低ければ保守陣営に有利だというのが「公式」だった。しかし2012年の大統領選挙ではこれが崩れた。当時、投票率が75%を超えると文在寅候補側が喜んだが、実際に開票してみると「保守結集」効果として表れた。今回の選挙では投票率で各候補の得失を予想するのは難しいという評価だ。事実上の2者対決だった過去の選挙とは違って多者対決であり、票が分散する可能性が高いからだ。
イ・ジョンヒ韓国外大政治外交学科教授は「5者構図では投票率で有利不利を予想するのは難しい」とし「たとえば20、30代の投票率が高ければ洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党候補に不利になる可能性はあるが、誰に有利かは予測しにくい」と述べた。
<2>雨が降れば投票率は落ちる?
今回の大統領選挙では選挙当日の雨が予想される。気象庁によると、選挙当日の未明から全羅南道(チョンラナムド)から雨が降り始め、午後に全国に拡大する。予想降水量は少ない地域が5-10ミリ、多い地域が10-40ミリ程度だ。
直選制が導入された87年以降、大統領選挙当日に雨が降ったことは一度もない。普通、選挙日に雨が降れば投票率は低下する。国内民間気象会社ケイウェザーによると、過去6回の総選挙で全国平均投票率はくもりまたは雨だった第18-20代総選挙が52.8%、晴れだった第15-17代総選挙は60.6%だった。
しかし雨が投票率をむしろ高めるという見方もある。最近、中国発の黄砂で連日最悪の粒子状物質濃度を記録している中で雨が降れば粒子状物質が減り、むしろ外出の可能性を高めるとも考えられるということだ。チェ・ヨンイル公共疎通戦略研究所代表は「豪雨ではない以上、雨は投票率を高める可能性もある」と話した。
<3>当選者は開票率70-80%で決まる?
今回の大統領選挙は過去よりも開票が遅れ、5月10日午前2、3時ごろ当選者が決定するという。この時間は開票率が70-80%と予想される時間だ。第17、18代大統領選挙では当日午後10、11時ごろ開票率が70-80%に達した。
開票が遅れるのは投票時間が2時間延長されたうえ候補者の数が多いからだ。15人が出馬した(2人は辞退)今回の大統領選挙の投票用紙の長さは28.5センチで、7人が出馬した前回の大統領選挙に比べて12.9センチ長い。このため投票紙分類器処理速度は1分あたり310枚から190枚に落ちる。さらに不正投票疑惑をなくすため肉眼で確認できるよう処理速度を1分あたり150枚にさらに遅らせる。
地上波3局はこの日午前6時から韓国放送協会と共同で出口調査を実施し、午後8時の投票締め切りと同時に予想当選者と得票率を発表する。この日発表される内容は4、5日に事前投票をした投票者の地域・性別・年齢などの情報を反映して補充する。すでに投票者の4分の1程度が事前投票を終えているが、事前投票は選挙法上出口調査ができず、出口調査の正確度を高めるためにこのような方法をとった。
当選者の輪郭が表れる時間は放送局が有力候補を判断する午後11、12時ごろと予想される。
<1>投票率80%超ならどの候補に有利?
各候補陣営は投票率が80%を超える場合、自分たちに有利だと主張する。田炳憲(チョン・ビョンホン)共に民主党中央選対委戦略本部長は「投票率が高いほど、地域別・世代別支持率の差が大きくなく全国的な支持を受ける文在寅(ムン・ジェイン)候補の支持票が反映されるだろう」と述べた。金善東(キム・ソンドン)自由韓国党状況室長も「投票率が高くて不利なことはない」とし「投票率が高いほどむしろよい」と話した。金成植(キム・ソンシク)国民の党戦略本部長も「悩んでいたスウィングボーター(浮動層)が熟慮の末に投票場に出てくるということであり、投票率が高いほど安哲秀(アン・チョルス)候補に対する票が増えるだろう」と主張した。
歴代選挙では投票率が高ければ進歩、低ければ保守陣営に有利だというのが「公式」だった。しかし2012年の大統領選挙ではこれが崩れた。当時、投票率が75%を超えると文在寅候補側が喜んだが、実際に開票してみると「保守結集」効果として表れた。今回の選挙では投票率で各候補の得失を予想するのは難しいという評価だ。事実上の2者対決だった過去の選挙とは違って多者対決であり、票が分散する可能性が高いからだ。
イ・ジョンヒ韓国外大政治外交学科教授は「5者構図では投票率で有利不利を予想するのは難しい」とし「たとえば20、30代の投票率が高ければ洪準杓(ホン・ジュンピョ)自由韓国党候補に不利になる可能性はあるが、誰に有利かは予測しにくい」と述べた。
<2>雨が降れば投票率は落ちる?
今回の大統領選挙では選挙当日の雨が予想される。気象庁によると、選挙当日の未明から全羅南道(チョンラナムド)から雨が降り始め、午後に全国に拡大する。予想降水量は少ない地域が5-10ミリ、多い地域が10-40ミリ程度だ。
直選制が導入された87年以降、大統領選挙当日に雨が降ったことは一度もない。普通、選挙日に雨が降れば投票率は低下する。国内民間気象会社ケイウェザーによると、過去6回の総選挙で全国平均投票率はくもりまたは雨だった第18-20代総選挙が52.8%、晴れだった第15-17代総選挙は60.6%だった。
しかし雨が投票率をむしろ高めるという見方もある。最近、中国発の黄砂で連日最悪の粒子状物質濃度を記録している中で雨が降れば粒子状物質が減り、むしろ外出の可能性を高めるとも考えられるということだ。チェ・ヨンイル公共疎通戦略研究所代表は「豪雨ではない以上、雨は投票率を高める可能性もある」と話した。
<3>当選者は開票率70-80%で決まる?
今回の大統領選挙は過去よりも開票が遅れ、5月10日午前2、3時ごろ当選者が決定するという。この時間は開票率が70-80%と予想される時間だ。第17、18代大統領選挙では当日午後10、11時ごろ開票率が70-80%に達した。
開票が遅れるのは投票時間が2時間延長されたうえ候補者の数が多いからだ。15人が出馬した(2人は辞退)今回の大統領選挙の投票用紙の長さは28.5センチで、7人が出馬した前回の大統領選挙に比べて12.9センチ長い。このため投票紙分類器処理速度は1分あたり310枚から190枚に落ちる。さらに不正投票疑惑をなくすため肉眼で確認できるよう処理速度を1分あたり150枚にさらに遅らせる。
地上波3局はこの日午前6時から韓国放送協会と共同で出口調査を実施し、午後8時の投票締め切りと同時に予想当選者と得票率を発表する。この日発表される内容は4、5日に事前投票をした投票者の地域・性別・年齢などの情報を反映して補充する。すでに投票者の4分の1程度が事前投票を終えているが、事前投票は選挙法上出口調査ができず、出口調査の正確度を高めるためにこのような方法をとった。
当選者の輪郭が表れる時間は放送局が有力候補を判断する午後11、12時ごろと予想される。
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