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韓経:【社説】世界1位のサムスン半導体、これでも革新がないというのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サムスン電子の半導体の売上高が初めて米インテルを抑えて世界半導体市場1位になるという。市場調査機関ICインサイツはサムスン半導体部門の4-6月期の売上高がインテルを超え、年間基準でもインテルを上回ると予想した。世界の業界は記念碑的な事件として受け止めている。シリコンバレーの最古参として20年以上にわたり半導体市場を牽引してきたインテルがついに「王座」を後発国企業に明け渡すことになったのだ。

サムスン半導体のトップ浮上は、1983年に李秉チョル(イ・ビョンチョル)創業者が半導体進出を宣言して以来34年間にわたり続けてきた挑戦と革新の結果だ。かつてNECと東芝がインテルを追撃したが、一度もトップになれず後退した事実がこれを証明している。先月28日の次期大統領候補テレビ討論会で「サムスンなど大企業が20年間も革新を怠った」という候補らの発言は無知に起因することも明らかになった。

サムスン半導体の懸命な革新と挑戦を見せる事例は多い。李秉チョル氏が内外の反対を押し切ってメモリー半導体に投資したことからして激しい挑戦だった。挑戦は後代にも受け継がれ、サムスンは1990年代以降128メガ・1ギガDRAMなどを世界で初めて開発し、メモリー市場の最強企業になった。2013年以降は世界初の3D V-NANDと3D積層DRAMで高集積半導体技術の新紀元を開いた。限界を越える革新なしには不可能なことだ。同じサムスン電子のギャラクシーフォンに核心プロセッサーチップ(AP)を供給しているが、ただで納品権を得るわけではない。米クアルコムなどとの激しい革新競争を勝ち抜いてこそ可能なことだ。


サムスン半導体の成功はリスクを負って挑戦してきた企業家がいたため可能だった。30年以上続いてきた挑戦と革新は言葉で話すほど容易なことでなく、誰もができることでもない。幸いなのは「第2の半導体」を目指す企業の挑戦が続いているという点だ。バイオ・新薬分野がそうであり、自律走行車など未来型自動車などの分野も同じだ。大株主の経営権を何とか制限しようとする大統領選挙公約があふれる中、企業家は「激励は必要ないから、どうか思う存分に挑戦、革新できるよう放っておいてほしい」と訴えている。「第2の半導体神話」を望むのなら銘記しなければいけない。



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