２０１７年の世界ゴルフ界で最も影響力がある人物は誰か。

多くの専門家は米国女子プロゴルフ協会（ＬＰＧＡ）ツアーのマイク・ワン・コミッショナー（５２）を最も影響力のある人物の一人に選ぶ。年初に米国プロゴルフ協会（ＰＧＡ）ツアーのティム・フィンチェム・コミッショナー（７０）が退任し、ワン氏の影響力は強まっている。ワン氏は２０１０年にコミッショナーに就任した後、ＬＰＧＡツアーを米国ツアーではなく世界ツアーに成長させるなど飛躍的に発展させている。ワン氏は今月から毎月１回ずつ中央日報に独占コラムを掲載することにした。

－－このコラムを通じて私の考えと経験を韓国のゴルフファンの皆さんと共有できる機会を持つことになり、本当にうれしく思う。私とＬＰＧＡツアーにとって韓国は非常に重要なところだ。世界で最も立派な女性ゴルファーが出ている国だ。また、ＬＰＧＡツアーを愛する情熱的なファンが多い。


２０１７年に開催された７大会ですでに５人の韓国選手が優勝している。この優勝者の中には今年最初のメジャー大会ＡＮＡインスピレーション優勝の柳簫然（ユ・ソヨン）も含まれている。

私がツアーで仕事をしながら最も記憶に残っている瞬間をいくつか挙げるなら、そのほとんどが韓国選手、ツアースポンサー、そして韓国ファンと関係している。例えば、私がコミッショナーとして最初の契約をした大会が、毎年仁川（インチョン）スカイ７２ゴルフ＆リゾートで行われるＫＥＢハナ銀行チャンピオンシップだった。私が仕事を始めてからわずか２週間後のことだった。

このように韓国と特別な縁を持つ私は、このコラムが韓国のファンとスポンサーがＬＰＧＡにもう少し近づくきっかけになることを望んでいる。

２０１０年１月から公式にコミッショナーとして活動し、ゴルフは私の人生で非常に重要な一部になっている。

私が「ゴルフ」という世界を知ることになったきっかけはキャディーを務めたことだった。私は９歳の時にキャディーを始め、後にゴルフコースの管理も担当した。私は大学を卒業するまで毎年夏にはゴルフコースで働いていた。芝を刈り、ピンとホールの位置を変更し、施設の修理はもちろんバンカーの設置までゴルフコースの多くのことを経験した。このためゴルフが私の人生の一部という言葉はまさにその通りだ。私の父は私がゴルフを学んだ多くの恩師の１人であり、私たち親子が最も深い対話するのもいつもゴルフコースの上だった。私と私の家族はフェアウエーを歩いて対話をすることを楽しんだ。ＬＰＧＡのスタッフはみんな知っているが、私は父から聞いた言葉をよくみんなに伝える。またコースの上で父から学んだことをＬＰＧＡツアーのために活用している。

スポーツ業界に入社する前、私はプロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）という会社で歯磨き粉「クレスト」部門のマーケティング部署長として勤務していた。しかしスポーツとゴルフに対する情熱を感じた瞬間、Ｐ＆Ｇのマーケティングの仕事をやめ、ウィルソンスポーツとテーラーメイドゴルフでゴルフ製品の関連業務を総括した。そして８年が経過した後、ホッケー用品会社のＣＥＯを務めることになった。

ＬＰＧＡコミッショナーになるための私の道はそれほど遠くはなかった。初めてヘッドハンター会社からコミッショナーを話を受けた時、私はカリフォルニアで妻と３人の息子と一緒に暮らしていた。最初は家族を説得してフロリダに移住するということに大きな興味を感じなかった。私はＣＥＯ時代に多くの旅行をしたし、家族をつれて海外転勤しながら多くの時間を過ごした。このためヘッドハンターにはタイミングが合わないと言って断り、コミッショナーにふさわしい数人の候補を推薦した。



＜ゴルフ＞立派なゴルファーとファン多い韓国、ＬＰＧＡ中興に大きな役割（２）