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360年の伝統の長崎「陣川そうめん」、どのように韓国へ?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

長崎県南島原にある陣川そうめん工場。360年間、11代にわたり手延べそうめんを作っている。(写真=現代百貨店)

現代百貨店は来月13日に初めて「陣川」麺専門店を大邱店にオープンする。陣川が外食事業を展開するのは今回が初めて。(写真=現代百貨店)

長崎県南島原市には2つの名物がある。海で観光客を迎える野生のイルカ、そして400年間にわたり受け継がれてきたそうめんだ。特に人の手で作るこの地域の手延べそうめんは日本国内でも最高の品質で有名だ。

300カ所ほどの小規模な工場の中でも目を引くのが「陣川そうめん」工場。11代、360年間にわたり最上級そうめんを作ってきた。3日間に18段階を経て陣川そうめんは完成する。協業して長崎県以外のところにも進出しようという業界のラブコールが相次いだが、陣川そうめんは伝統の少量生産(月最大1万キロ)にこだわってきた。独特のコシが強い食感で、日本国内でも高級レストランにのみ納品される。その陣川そうめんが韓国のデパートでも味わえるようになった。

現代百貨店によると、そうめん専門店「陣川」が来月13日に初めて現代百貨店大邱(テグ)店にオープンする。韓国はもちろん日本でも陣川という商号で麺専門店がオープンするのは初めてだ。そうめんはすべて日本の陣川工場から運ばれる。韓食業者の「ボンウリ(=峰)」が店を運営し、商品開発にも参加する。現代百貨店は今後、全国の店舗に陣川を広める計画だ。


陣川の韓国進出には現代百貨店の粘り強い説得があった。商品本部のイ・ジェウォン・バイヤーは昨年11月、陣川の第11代当主で日本そうめん「現代の名工」陣川利男さん(72)を訪ねた。1週間、ほとんど毎日のように会いに行き、説得を続けた。そうめんだけを見つめて視線も向けなかった陣川さんは5日目、「話を聞こう」と言ってお茶を勧めた。「陣川の伝統をそのまま守り本物を維持するブランドを作る」というバイヤーの約束に、長く沈黙していた陣川さんがうなずいて韓国進出が決定した。

360年間の伝統を誇る陣川を説得したのはバイヤーの誠意だった。しかし現代百貨店のバイヤーが日本まで行き、どうなるか分からないことを数日間も待って説得できたのは、鄭志宣(チョン・ジソン)現代百貨店会長の思いが大きく作用した。

鄭会長が最近、職員に繰り返し強調している「ニューコンテンツ戦略」が土台になったという。トレンドを追うよりも先導して提案するにはブランド誘致ではなく開発に注力しなければいけないという注文だ。流通業界のプライベートブランド(PB)方式とはまた違う。ブランドにできないと考えられていた業種や企業を積極的に発掘し、ブランドを開発することだ。

オンラインショッピングが拡大し、デパート業界が全般的に厳しくなった状況で出した「鄭志宣式の解決法」ということだ。実際、鄭会長は最近の最高経営陣会議で「トレンドを先導して先に提案することがデパートの役割」とし「失敗してもかまわない。恐れずに新しい試みに取り組んでほしい」と語った。



360年の伝統の長崎「陣川そうめん」、どのように韓国へ?(2)

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