韓国GMが3年間に計2兆ウォン(1910億円)近い損失を出したことが分かった。米ゼネラルモーターズ(GM)本社がシボレーブランドを欧州とロシアから相次いで撤収し、シボレー車を生産して輸出してきた韓国GMが直撃弾を受けたのだ。工場の稼働率が落ちる一方で人件費は上がり、悪循環している影響も大きい。韓国GMが米国GM本社の主要生産基地から下請け企業に転落するのではという懸念も出ている。GMの韓国撤収説も消えない。
◆赤字に苦しむ韓国GM
韓国GMが16日に金融監督院に提出した2016年度監査報告書によると、同社は昨年の売上高が12兆2341億ウォンだった。前年(11兆9372億ウォン)比2.5%増えた。売上高の増加にもかかわらず損失はさらに増えた。営業損失は5311億ウォン、当期純損失は6314億ウォンだった。
赤字を出したのは昨年だけでない。韓国GMは3年連続で大規模な赤字が続いている。2014年は営業損失が1486億ウォン、純損失が3534億ウォン、2015年は営業損失(5944億ウォン)と純損失(9868億ウォン)がさらに大きかった。
2014年から昨年までの3年間の累積営業損失は1兆2741億ウォン、累積純損失は1兆9716億ウォンにのぼる。3年間に2兆ウォンほど失ったのだ。昨年は新型マリブ、今年は新型クルーズなどの新車を出して国内で善戦している韓国GMが3年連続で赤字を出した理由は何か。
海外市場が縮小した影響が大きい。米国GM本社が2013年末にシボレーブランドの欧州撤収を決め、シボレーブランド車を生産する韓国GMの欧州輸出規模が大幅に減少した。その後、韓国GMは代替市場としてロシアに目を向けた。しかし2014年のルーブル暴落で、販売するほど損失が増える状況を迎えた。結局、2015年にロシア市場からも撤収した。韓国GMの関係者は「欧州・ロシア市場からの撤収で生じた費用が営業外損失として数年間に分けて計上され、毎年、大幅の純損失が生じた」と説明した。
◆悪循環の繰り返し
欧州とロシアから撤収した影響は大きかった。韓国GMの年間自動車輸出は2013年の63万台から昨年は42万台に、半組立製品(CKD)輸出は同じ期間に118万台から66万台に減少した。
このため工場稼働率も落ちた。マリブとスパークを生産する富平(プピョン)および昌原(チャンウォン)工場は正常稼働しているが、オーランドとクルーズを生産する群山(クンサン)工場の稼働率は50%台に落ちたという。にもかかわらず人件費は持続的に増えている。過去3年間、基本給と各種手当、一時金、激励金を合わせた人件費は40%以上増えた。世界GM工場のうち賃金上昇率が最も高い。
「米国GMのシボレーブランド欧州・ロシア市場撤収→韓国GMの輸出急減→工場稼働率低下の中で人件費上昇」という連鎖反応が発生し、3年連続で赤字から抜け出せていない。
今後も問題だ。GMは先月、プジョーシトロエン(PSA)に欧州事業部を売却することにした。欧州にスパークやトラックスなど年間20万台を輸出する韓国GMへの打撃が避けられない状況だ。
こうした事情の中、米国GM本社が意図的に韓国GMの生産台数を減らし、単純な下請け基地として活用するのではという分析も出ている。GMが韓国市場から撤収するという見方もある。GM本社と産業銀行(持ち株比率17%)の間で結んだ株主間契約が10月16日に満了し、産業銀行の特別決議拒否権がなくなれば、GMが独自で韓国市場撤収を決定できるという理由でだ。
これに関し韓国GMの関係者は「GMは韓国市場から撤収する計画はない」とし「減少した輸出量を埋める仕事を確保するための案を考えている」と述べた。
◆赤字に苦しむ韓国GM
韓国GMが16日に金融監督院に提出した2016年度監査報告書によると、同社は昨年の売上高が12兆2341億ウォンだった。前年(11兆9372億ウォン)比2.5%増えた。売上高の増加にもかかわらず損失はさらに増えた。営業損失は5311億ウォン、当期純損失は6314億ウォンだった。
赤字を出したのは昨年だけでない。韓国GMは3年連続で大規模な赤字が続いている。2014年は営業損失が1486億ウォン、純損失が3534億ウォン、2015年は営業損失(5944億ウォン)と純損失(9868億ウォン)がさらに大きかった。
2014年から昨年までの3年間の累積営業損失は1兆2741億ウォン、累積純損失は1兆9716億ウォンにのぼる。3年間に2兆ウォンほど失ったのだ。昨年は新型マリブ、今年は新型クルーズなどの新車を出して国内で善戦している韓国GMが3年連続で赤字を出した理由は何か。
海外市場が縮小した影響が大きい。米国GM本社が2013年末にシボレーブランドの欧州撤収を決め、シボレーブランド車を生産する韓国GMの欧州輸出規模が大幅に減少した。その後、韓国GMは代替市場としてロシアに目を向けた。しかし2014年のルーブル暴落で、販売するほど損失が増える状況を迎えた。結局、2015年にロシア市場からも撤収した。韓国GMの関係者は「欧州・ロシア市場からの撤収で生じた費用が営業外損失として数年間に分けて計上され、毎年、大幅の純損失が生じた」と説明した。
◆悪循環の繰り返し
欧州とロシアから撤収した影響は大きかった。韓国GMの年間自動車輸出は2013年の63万台から昨年は42万台に、半組立製品(CKD)輸出は同じ期間に118万台から66万台に減少した。
このため工場稼働率も落ちた。マリブとスパークを生産する富平(プピョン)および昌原(チャンウォン)工場は正常稼働しているが、オーランドとクルーズを生産する群山(クンサン)工場の稼働率は50%台に落ちたという。にもかかわらず人件費は持続的に増えている。過去3年間、基本給と各種手当、一時金、激励金を合わせた人件費は40%以上増えた。世界GM工場のうち賃金上昇率が最も高い。
「米国GMのシボレーブランド欧州・ロシア市場撤収→韓国GMの輸出急減→工場稼働率低下の中で人件費上昇」という連鎖反応が発生し、3年連続で赤字から抜け出せていない。
今後も問題だ。GMは先月、プジョーシトロエン(PSA)に欧州事業部を売却することにした。欧州にスパークやトラックスなど年間20万台を輸出する韓国GMへの打撃が避けられない状況だ。
こうした事情の中、米国GM本社が意図的に韓国GMの生産台数を減らし、単純な下請け基地として活用するのではという分析も出ている。GMが韓国市場から撤収するという見方もある。GM本社と産業銀行(持ち株比率17%)の間で結んだ株主間契約が10月16日に満了し、産業銀行の特別決議拒否権がなくなれば、GMが独自で韓国市場撤収を決定できるという理由でだ。
これに関し韓国GMの関係者は「GMは韓国市場から撤収する計画はない」とし「減少した輸出量を埋める仕事を確保するための案を考えている」と述べた。
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