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ソウルにおけるPM2.5基準超過、今年に入り12回目…対策ない韓国政府(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ソウル南山で眺めた都心が粒子状物質でぼやけて見えている。(写真=中央フォト)

粒子状物質が空を覆った27日、ソウル西大門(ソデムン)駅近隣ではマスクをつけた市民がしばしば目についた。マスクをつけた市民は主に20~30代の女性だったが、高齢者も少なくなかった。チョン・スンミョンさん(83)は「毎日敬老堂(高齢者施設)に行くが、ほこりが多いと体の調子が良くなくてマスクをつける」と話した。西大門駅近隣のソウルサムスン内科のキム・ギョヒ専門医は「この頃、季節の変わり目に微小粒子状物質による汚染までひどく、呼吸器疾患のために訪ねている患者がどんどん増えている」と話した。

この日午前、12時間の間にソウルのPM2.5(微小粒子状物質)濃度は立方メートル当たり平均60μg(マイクログラム、1μg=100万分の1グラム)だった。PM2.5注意報の発令基準である90μg/立方メートルには至らなかったが、24時間環境基準である50μg/立方メートルを超えた。

中央日報がソウル市の資料などを分析した結果、今年に入って26日までソウル地域でPM2.5の24時間基準を超過した日は19~21日連続で、この3日を含めて合わせて12日にもなった。昨年同期は1日で終わったことに比べて大幅増えた。


24時間基準は一日24時間の平均濃度がこの50μgを超過する場合、健康に害を与える可能性があるという意味だ。PM2.5は直径が2.5μm(1μm=1000分のミリメートル)以下のほこりで、世界保健機関(WHO)で1級発がん物質に指定された物質だ。呼吸器疾患だけでなく、血管の中に浸透して脳卒中など心血管疾患まで引き起こす。

さらに、韓国の環境基準より厳しい世界保健機関(WHO)の24時間勧告基準(25μg/立方メートル)を適用する場合、85日の中で61%に当たる52日が基準を超過している。これも昨年同期の40日より多い。特に、今年に入って26日まで85日間、ソウルのPM2.5の平均値は33μg/立方メートルで昨年同期の27μg/立方メートルより高かった。また、2014年1~3月26μg/立方メートルや2015年28μg/立方メートルより高かった。公式に測定して以来、最悪の記録であるわけだ。



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