北朝鮮の相次ぐ挑発に米国議会が限界に達した。金正恩(キム・ジョンウン)に対する前例のない激しい怒りが噴出している。これはドナルド・トランプ政府に対し、北朝鮮との対話は考えずに先制打撃と政権終息について検討しろと求める声に続いている。北朝鮮が追加で大型挑発に乗り出して米国を刺激する場合、ワシントン朝野の怒りがどこへ向かうかは予測不可能だ。
上院軍事委員長であるジョン・マケイン議員(共和党)は今月22日(現地時間)、「北朝鮮を統治する気の触れたデブ(this crazy fat kid)」と金正恩を非難した。マケイン氏はMSNBC放送で「われわれはスターリンも相手にしなかった。スターリンは残忍だったが、ある程度理性はあった」とし「金正恩は全く理性的ではない」と断捨した。スターリンの上を行く金正恩との対話は話すら出すなという主張だ。マケイン議員は今月2日には、北朝鮮に対する予防打撃を主張していた。
先制打撃(preemptive strike)と予防打撃(preventive strike)は全く違う。先制打撃は例えば北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射が秒読みに入り米国への攻撃が差し迫った場合に行うもので、予防打撃は北朝鮮に挑発の兆候がなくても北朝鮮の核・ミサイル能力を除去するために打撃するものだ。先制打撃よりも深刻な軍事的オプションが予防打撃だ。
◆「救いがたい小さな金とその手先どもが再び脅迫」
「気狂い」金正恩の表現はことしに入って米国議会では日常になってしまった。上院外交委員会アジア太平洋小委員会委員長のコリー・ガードナー議員も6日、「北朝鮮の気狂い(madman)を阻止するべきだ」という声明を出した。議会の怒りに比べれば、むしろトランプ大統領や政府関係者の公開発言は控えめだ。
21日にはテッド・ポー下院議員(共和党)が議会本会議場に立った。下院外交委員会のテロ・不拡散・貿易小委員会委員長だ。ポー議員は開口一番「救いがたい小さな金と彼の手先どもが再び脅迫している」述べながら、「金正恩はテロリスト」というタイトルの原稿を読み上げて壇上から降りて行った。ポー議員は「金正恩の戦争狂気(war-prone lunacy)」とし「金正恩の悪さをここで終わらせるべきだ」とテロ支援国再指定を要求した。同日、下院外交委アジア太平洋小委員会でも金正恩の名前が出てきた。テッド・ヨホ議員は「2015年以降、金正恩は父と祖父を合わせたよりも多くのミサイル発射のテストを行った」とし「北朝鮮の核脅威にわれわれはできうるすべての手段で対応するべきだ」と声を高めた。
すべての手段にはもちろん軍事的攻撃案が含まれている。ジョン・ブーズマン上院議員(共和党)も12日の放送インタビューで「彼らは本当に米国を試そうとしている輩だ」としながら「すべてのことを真剣に検討しなければならない。テーブルから何だろうと排除すれば途方もないミス」と強調した。
金正恩政権に対する強硬対応論は米国本土を狙った核脅威だけでなく、核物質をテロ集団に売って核テロの発源地になりかねないとの懸念から出てきている。米国保守陣営の最大のイベントである先月の保守政治活動協議会(CPAC)例年行事で、ジョン・ボルトン前国連駐在米国大使は「北朝鮮は核拡散脅威国」としながら「中国を圧迫して北朝鮮政権を終息させて韓半島統一に乗り出すべきで、金正恩の核テロを阻まなくてはならない」と主張して拍手を受けた。北朝鮮による核テロのシナリオは、ウィリアム・ペリー元国防長官が提起した「ワシントン内の自殺核爆弾」が代表的だ。
ペリー氏が「想像することがそれほど難しくないシナリオ」と明らかにした核テロは、経済が疲弊した北朝鮮政権がテロ集団に核物質を極秘に売るところから始まる。これは核爆弾として製造された後、農産物の箱に偽装されてワシントンのダラス空港に入ってくる。その後、ワシントン南東側の物流倉庫に保管されていた核爆弾は自殺爆弾犯がワシントン市内の議会とホワイトハウスの間のペンシルバニア・アベニューに運搬・爆発させて災難を引き起こす。15キロトンの破壊力を持つ核爆弾が爆発し、ホワイトハウスや議会など主要建物がすべて破壊されて8万人が即死する。大統領・副大統領や下院議長など議員の大多数が死亡する。
「スターリンも彼よりは理性的」…金正恩に爆発した米議会(2)
上院軍事委員長であるジョン・マケイン議員(共和党)は今月22日(現地時間)、「北朝鮮を統治する気の触れたデブ(this crazy fat kid)」と金正恩を非難した。マケイン氏はMSNBC放送で「われわれはスターリンも相手にしなかった。スターリンは残忍だったが、ある程度理性はあった」とし「金正恩は全く理性的ではない」と断捨した。スターリンの上を行く金正恩との対話は話すら出すなという主張だ。マケイン議員は今月2日には、北朝鮮に対する予防打撃を主張していた。
先制打撃(preemptive strike)と予防打撃(preventive strike)は全く違う。先制打撃は例えば北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射が秒読みに入り米国への攻撃が差し迫った場合に行うもので、予防打撃は北朝鮮に挑発の兆候がなくても北朝鮮の核・ミサイル能力を除去するために打撃するものだ。先制打撃よりも深刻な軍事的オプションが予防打撃だ。
◆「救いがたい小さな金とその手先どもが再び脅迫」
「気狂い」金正恩の表現はことしに入って米国議会では日常になってしまった。上院外交委員会アジア太平洋小委員会委員長のコリー・ガードナー議員も6日、「北朝鮮の気狂い(madman)を阻止するべきだ」という声明を出した。議会の怒りに比べれば、むしろトランプ大統領や政府関係者の公開発言は控えめだ。
21日にはテッド・ポー下院議員(共和党)が議会本会議場に立った。下院外交委員会のテロ・不拡散・貿易小委員会委員長だ。ポー議員は開口一番「救いがたい小さな金と彼の手先どもが再び脅迫している」述べながら、「金正恩はテロリスト」というタイトルの原稿を読み上げて壇上から降りて行った。ポー議員は「金正恩の戦争狂気(war-prone lunacy)」とし「金正恩の悪さをここで終わらせるべきだ」とテロ支援国再指定を要求した。同日、下院外交委アジア太平洋小委員会でも金正恩の名前が出てきた。テッド・ヨホ議員は「2015年以降、金正恩は父と祖父を合わせたよりも多くのミサイル発射のテストを行った」とし「北朝鮮の核脅威にわれわれはできうるすべての手段で対応するべきだ」と声を高めた。
すべての手段にはもちろん軍事的攻撃案が含まれている。ジョン・ブーズマン上院議員(共和党)も12日の放送インタビューで「彼らは本当に米国を試そうとしている輩だ」としながら「すべてのことを真剣に検討しなければならない。テーブルから何だろうと排除すれば途方もないミス」と強調した。
金正恩政権に対する強硬対応論は米国本土を狙った核脅威だけでなく、核物質をテロ集団に売って核テロの発源地になりかねないとの懸念から出てきている。米国保守陣営の最大のイベントである先月の保守政治活動協議会(CPAC)例年行事で、ジョン・ボルトン前国連駐在米国大使は「北朝鮮は核拡散脅威国」としながら「中国を圧迫して北朝鮮政権を終息させて韓半島統一に乗り出すべきで、金正恩の核テロを阻まなくてはならない」と主張して拍手を受けた。北朝鮮による核テロのシナリオは、ウィリアム・ペリー元国防長官が提起した「ワシントン内の自殺核爆弾」が代表的だ。
ペリー氏が「想像することがそれほど難しくないシナリオ」と明らかにした核テロは、経済が疲弊した北朝鮮政権がテロ集団に核物質を極秘に売るところから始まる。これは核爆弾として製造された後、農産物の箱に偽装されてワシントンのダラス空港に入ってくる。その後、ワシントン南東側の物流倉庫に保管されていた核爆弾は自殺爆弾犯がワシントン市内の議会とホワイトハウスの間のペンシルバニア・アベニューに運搬・爆発させて災難を引き起こす。15キロトンの破壊力を持つ核爆弾が爆発し、ホワイトハウスや議会など主要建物がすべて破壊されて8万人が即死する。大統領・副大統領や下院議長など議員の大多数が死亡する。
「スターリンも彼よりは理性的」…金正恩に爆発した米議会(2)
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