小中高校に通う多文化家庭の児童・生徒の10人中6人は自分を韓国人と考えていることがわかった。中央SUNDAYが創刊10周年を迎えて韓国人と外国人を両親に持つ小中高生664人を対象にアンケート調査を実施した結果だ。中央SUNDAYは淑明(スクミョン)女子大学多文化統合研究所と質問結果を分析した。
「自分を韓国人だと考えるか」という問いに「非常にそう思う」と「そう思う方だ」という回答はそれぞれ45.2%と14.2%となり、肯定的な回答が59.3%で半分以上を占めた。高学年になるほど韓国人という所属感が低くなる傾向も確認された。同じ質問に肯定的に答えた小学生の割合は65.6%で、中学生の65.2%、高校生の46.6%に比べ高かった。多文化統合研究所のキム・ヒョンスク責任研究員は「多文化家庭の子どもたちは韓国の子どもたちと比較して全般的に韓国語駆使能力が落ちるが、高学年に進級してこうした格差が大きくなり韓国人というアイデンティティも低くなる傾向がある」と説明した。
こうした傾向は他の質問でも確認された。「大人になったら平凡な韓国人として暮らしていけると考えるか」という質問には全体の67.8%が肯定的に答えたが、高学年に上がるほど肯定的な返事の割合が低くなった。小学生の場合「非常にそう思う」の56.2%と「そう思う方だ」の19.5%を含め75.6%が肯定的に答えた。これに比べ中学生は69.6%、高校生は52.5%と肯定的な回答の割合が低かった。モンゴル生まれで韓国にきて5年目の高校3年生(22)は「卒業したら韓国で就職したく最近韓国国籍も取ったがモンゴルに戻りたい気持ちもある」と話した。
「大学まで進学する考えはあるか」という質問でも似た傾向性を見せた。肯定的な回答は小学生が66.2%、中学生が73.9%と比較的高いが、高校生になると42.9%と大幅に低下した。ベトナムから3年前に韓国に来た高校3年生(20)は「学年が上がるほど韓国語に適応しにくくなり友達の助けを受けているが卒業以降がもっと心配だ」と話した。ダソム高校のクォン・デジュ校長は、「現在の大学入試選考では中途入国子女など多文化子女のための特例入学制度がなく、修能成績が必須のため大学入学を試みることもできず断念する子どもが多い」と話した。
「学校生活で困難を経験しているか」という質問には中学生の8.7%が「そうだ」と答え調査対象中最も高かった。次いで高校生が6.8%、小学生が5.4%の順だった。性別では男子が8.8%で女子の2.3%より高かった。
学校を中断した経験は小学生が7.2%で最も高かった。高校生では学校中断経験は5.9%で、中学生は学校中断経験がないと明らかになった。学校中断の理由は差別と不公平を挙げた人が28.0%で最も多かった。次いで「からかわれて」が25.0%、「勉強が嫌いで」が21.4%、「経済的困窮」が10.7%、「クラスメートが嫌いで」が7.1%、「引っ越し」が7.1%となった。学校中断理由を学年別にみると差が目立った。小学生の場合、理由別に均等に答えたが、高校生は差別と不公平を学校中断の理由に挙げた人が全体の45.5%で半分に近かった。キム・ヒョンスク責任研究員は「同じレベルの偏見と差別を経験してもアイデンティティが形成される高学年になるほど子どもたちが敏感に反応することになる。今回の調査は移住民に対する包容力を高める教育を高学年になるほど強化しなければならないということを示している」と話した。(中央SUNDAY第524号)
「自分を韓国人だと考えるか」という問いに「非常にそう思う」と「そう思う方だ」という回答はそれぞれ45.2%と14.2%となり、肯定的な回答が59.3%で半分以上を占めた。高学年になるほど韓国人という所属感が低くなる傾向も確認された。同じ質問に肯定的に答えた小学生の割合は65.6%で、中学生の65.2%、高校生の46.6%に比べ高かった。多文化統合研究所のキム・ヒョンスク責任研究員は「多文化家庭の子どもたちは韓国の子どもたちと比較して全般的に韓国語駆使能力が落ちるが、高学年に進級してこうした格差が大きくなり韓国人というアイデンティティも低くなる傾向がある」と説明した。
こうした傾向は他の質問でも確認された。「大人になったら平凡な韓国人として暮らしていけると考えるか」という質問には全体の67.8%が肯定的に答えたが、高学年に上がるほど肯定的な返事の割合が低くなった。小学生の場合「非常にそう思う」の56.2%と「そう思う方だ」の19.5%を含め75.6%が肯定的に答えた。これに比べ中学生は69.6%、高校生は52.5%と肯定的な回答の割合が低かった。モンゴル生まれで韓国にきて5年目の高校3年生(22)は「卒業したら韓国で就職したく最近韓国国籍も取ったがモンゴルに戻りたい気持ちもある」と話した。
「大学まで進学する考えはあるか」という質問でも似た傾向性を見せた。肯定的な回答は小学生が66.2%、中学生が73.9%と比較的高いが、高校生になると42.9%と大幅に低下した。ベトナムから3年前に韓国に来た高校3年生(20)は「学年が上がるほど韓国語に適応しにくくなり友達の助けを受けているが卒業以降がもっと心配だ」と話した。ダソム高校のクォン・デジュ校長は、「現在の大学入試選考では中途入国子女など多文化子女のための特例入学制度がなく、修能成績が必須のため大学入学を試みることもできず断念する子どもが多い」と話した。
「学校生活で困難を経験しているか」という質問には中学生の8.7%が「そうだ」と答え調査対象中最も高かった。次いで高校生が6.8%、小学生が5.4%の順だった。性別では男子が8.8%で女子の2.3%より高かった。
学校を中断した経験は小学生が7.2%で最も高かった。高校生では学校中断経験は5.9%で、中学生は学校中断経験がないと明らかになった。学校中断の理由は差別と不公平を挙げた人が28.0%で最も多かった。次いで「からかわれて」が25.0%、「勉強が嫌いで」が21.4%、「経済的困窮」が10.7%、「クラスメートが嫌いで」が7.1%、「引っ越し」が7.1%となった。学校中断理由を学年別にみると差が目立った。小学生の場合、理由別に均等に答えたが、高校生は差別と不公平を学校中断の理由に挙げた人が全体の45.5%で半分に近かった。キム・ヒョンスク責任研究員は「同じレベルの偏見と差別を経験してもアイデンティティが形成される高学年になるほど子どもたちが敏感に反応することになる。今回の調査は移住民に対する包容力を高める教育を高学年になるほど強化しなければならないということを示している」と話した。(中央SUNDAY第524号)
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