気力が感じられない試合だった。戦術もなく、闘志も見えなかった。矛先はシュティーリケ代表監督(63、ドイツ)に向けられた。敗戦後は「シュティーリケ監督をこれ以上信じることはできない」というサッカーファンの意見が続いた。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング40位の韓国代表が86位の中国代表に敗れた。9大会連続のワールドカップ(W杯)本大会出場も厳しい道のりとなった。中国は「恐韓症」を克服した半面、韓国には「惨事」だった。
高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐり韓国と中国の緊張感が高まっている中で行われた両国のサッカー対戦。韓国は23日、中国長沙の賀竜スタジアムで行われた2018ロシアW杯アジア最終予選第6戦で中国に0-1で敗れた。前半34分、CKから于大宝(北京国安)にヘディング決勝ゴールを許した。
競技場を埋めた約3万人の中国の観客は競技の前に愛国歌(韓国の国歌)が流れると野次を飛ばした。試合前、韓国の選手はロッカールームで「彼らが汚くきても、我々は品位を保ってやろう(When they go low, we go high)」 と誓った。この言葉は米国のオバマ前大統領夫人のミシェル・オバマ氏が昨年、クリントン候補を支持しながら残した言葉だ。しかし韓国は貫禄ある勝利どころか、無気力な試合で一貫した。試合は苦しい展開が続いた。シュティーリケ監督は中国戦に2部リーグ(Kリーグチャレンジ)釜山(プサン)アイパークのFW李庭協(イ・ジョンヒョプ)を先発起用した。シュティーリケ監督の「皇太子」と呼ばれる李庭協への未練を捨てることができなかった。
韓国は前半途中から主導権を握ったが、ゴールを決めるほどのストライカーがいなかった。単調な攻撃パターンが続き、試合に対する集中力が落ちた。中国の圧力を受け、パスも滑らかでなかった。シュティーリケ監督は後半、李庭協を長身FW金信旭(キム・シンウク、全北)に代え、さらに黄喜燦(ファン・ヒチャン、ザルツブルク)を投入したが、最後まで得点できなかった。
韓国はこの日の敗戦で3勝2敗1分け(勝ち点10)となった。シュティーリケ監督はW杯本大会直行のために「勝ち点22」獲得を目標にしているが、この日の敗戦で本大会への道のりは険しくなった。目標を達成するには韓国は残り4試合を全勝で終えなければいけない。カタール戦(6月13日)、ウズベキスタン戦(9月5日)がアウェーであるうえ、難敵イランとのホーム試合(8月31日)も残っている。
一方、中国は3敗2分け後に初勝利をつかみ、W杯本大会進出へのわずかな望みをつないだ。韓国は中国と32回対戦し、2敗目(18勝12分け)を喫した。2010年の東アジアカップ(0-3敗)以来7年ぶり、2回目の敗戦だ。
2006年ドイツW杯でイタリアを優勝に導いた「名将」マルチェロ・リッピ中国代表監督はこの日、執拗に韓国の後ろの空間を狙う「ロングボールサッカー」を見せた。中国は前半、オフサイドを繰り返したが、結局CKからで得点に成功した。昨年10月に中国代表監督に就任したリッピ監督(イタリア)は韓国戦を徹底的に準備した。年初に2回も代表チームの練習をし、韓国戦を準備するために自国のリーグ日程も調整した。中国は韓国に勝つために一度も負けていない(4戦4分け)「約束の地」長沙を競技場所にした。
韓国代表は警告累積で欠場した孫興民(ソン・フンミン、トッテナム)の穴が大きかった。後半、奇誠庸(キ・ソンヨン、スウォンジーシティ)のミドルシュートと池東源(チ・ドンウォン、アウクスブルク)のヘディングシュートが中国GK曽誠(広州恒大)の好セーブに阻まれたのも惜しまれた。
この日の敗戦でシュティーリケ監督はまた崖っぷちに立たされた。韓国は昨年FIFAランキング100位圏外のシリアと0-0で引き分け、イラン戦では有効シュートを1本も打てず0-1で完敗した。シュティーリケ監督は昨年11月、ウズベキスタンに2-1で辛勝し、更迭の危機を免れた。しかしこの日の試合後、インターネットポータルサイトには「シュティーリケ更迭が解答」というコメントが続いた。
李天秀(イ・チョンス)JTBC解説委員は「シュティーリケ監督は第1戦から中国戦までいつも同じ戦術にこだわってきた」と指摘した。ハン・ジュンヒKBS(韓国放送公社)解説委員は「2015年のアジアカップ準優勝以降、戦術の発展がない。まだシリア戦が残っているが、シュティーリケ監督の退陣を考慮しなければいけない」と話した。シュティーリケ監督は「代表チームの総責任者として申し訳ない。残りの4試合は変化を図ってロシアに行けるようにしたい」と語った。24日に帰国する韓国代表は28日午後8時、ソウルワールドカップ競技場でシリアと最終予選第7戦を行う。
一方、同じ組のウズベキスタンはこの日、アウェーでシリアと対戦し、0-1で敗れた。ウズベキスタンは3勝3敗(勝ち点9点)となった。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング40位の韓国代表が86位の中国代表に敗れた。9大会連続のワールドカップ(W杯)本大会出場も厳しい道のりとなった。中国は「恐韓症」を克服した半面、韓国には「惨事」だった。
高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐり韓国と中国の緊張感が高まっている中で行われた両国のサッカー対戦。韓国は23日、中国長沙の賀竜スタジアムで行われた2018ロシアW杯アジア最終予選第6戦で中国に0-1で敗れた。前半34分、CKから于大宝(北京国安)にヘディング決勝ゴールを許した。
競技場を埋めた約3万人の中国の観客は競技の前に愛国歌(韓国の国歌)が流れると野次を飛ばした。試合前、韓国の選手はロッカールームで「彼らが汚くきても、我々は品位を保ってやろう(When they go low, we go high)」 と誓った。この言葉は米国のオバマ前大統領夫人のミシェル・オバマ氏が昨年、クリントン候補を支持しながら残した言葉だ。しかし韓国は貫禄ある勝利どころか、無気力な試合で一貫した。試合は苦しい展開が続いた。シュティーリケ監督は中国戦に2部リーグ(Kリーグチャレンジ)釜山(プサン)アイパークのFW李庭協(イ・ジョンヒョプ)を先発起用した。シュティーリケ監督の「皇太子」と呼ばれる李庭協への未練を捨てることができなかった。
韓国は前半途中から主導権を握ったが、ゴールを決めるほどのストライカーがいなかった。単調な攻撃パターンが続き、試合に対する集中力が落ちた。中国の圧力を受け、パスも滑らかでなかった。シュティーリケ監督は後半、李庭協を長身FW金信旭(キム・シンウク、全北)に代え、さらに黄喜燦(ファン・ヒチャン、ザルツブルク)を投入したが、最後まで得点できなかった。
韓国はこの日の敗戦で3勝2敗1分け(勝ち点10)となった。シュティーリケ監督はW杯本大会直行のために「勝ち点22」獲得を目標にしているが、この日の敗戦で本大会への道のりは険しくなった。目標を達成するには韓国は残り4試合を全勝で終えなければいけない。カタール戦(6月13日)、ウズベキスタン戦(9月5日)がアウェーであるうえ、難敵イランとのホーム試合(8月31日)も残っている。
一方、中国は3敗2分け後に初勝利をつかみ、W杯本大会進出へのわずかな望みをつないだ。韓国は中国と32回対戦し、2敗目(18勝12分け)を喫した。2010年の東アジアカップ(0-3敗)以来7年ぶり、2回目の敗戦だ。
2006年ドイツW杯でイタリアを優勝に導いた「名将」マルチェロ・リッピ中国代表監督はこの日、執拗に韓国の後ろの空間を狙う「ロングボールサッカー」を見せた。中国は前半、オフサイドを繰り返したが、結局CKからで得点に成功した。昨年10月に中国代表監督に就任したリッピ監督(イタリア)は韓国戦を徹底的に準備した。年初に2回も代表チームの練習をし、韓国戦を準備するために自国のリーグ日程も調整した。中国は韓国に勝つために一度も負けていない(4戦4分け)「約束の地」長沙を競技場所にした。
韓国代表は警告累積で欠場した孫興民(ソン・フンミン、トッテナム)の穴が大きかった。後半、奇誠庸(キ・ソンヨン、スウォンジーシティ)のミドルシュートと池東源(チ・ドンウォン、アウクスブルク)のヘディングシュートが中国GK曽誠(広州恒大)の好セーブに阻まれたのも惜しまれた。
この日の敗戦でシュティーリケ監督はまた崖っぷちに立たされた。韓国は昨年FIFAランキング100位圏外のシリアと0-0で引き分け、イラン戦では有効シュートを1本も打てず0-1で完敗した。シュティーリケ監督は昨年11月、ウズベキスタンに2-1で辛勝し、更迭の危機を免れた。しかしこの日の試合後、インターネットポータルサイトには「シュティーリケ更迭が解答」というコメントが続いた。
李天秀(イ・チョンス)JTBC解説委員は「シュティーリケ監督は第1戦から中国戦までいつも同じ戦術にこだわってきた」と指摘した。ハン・ジュンヒKBS(韓国放送公社)解説委員は「2015年のアジアカップ準優勝以降、戦術の発展がない。まだシリア戦が残っているが、シュティーリケ監督の退陣を考慮しなければいけない」と話した。シュティーリケ監督は「代表チームの総責任者として申し訳ない。残りの4試合は変化を図ってロシアに行けるようにしたい」と語った。24日に帰国する韓国代表は28日午後8時、ソウルワールドカップ競技場でシリアと最終予選第7戦を行う。
一方、同じ組のウズベキスタンはこの日、アウェーでシリアと対戦し、0-1で敗れた。ウズベキスタンは3勝3敗(勝ち点9点)となった。
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