最近、高高度ミサイル防衛体系（ＴＨＡＡＤ）韓国配備に対する中国の報復措置にからみ、韓国への中国人観光客が急激に減少したことが分かった。

２２日、韓国文化体育観光部などによると、３月１～１９日までの訪韓中国人観光客は昨年同じ期間に比べて２１．９％急減した。これは今月２日に中国政府が自国旅行会社に対して韓国の旅行商品を販売しないよう指示を与えたためだとみられる。

これに伴い、中国人観光客への依存度が高い関連業界の被害も相次いでいる。売上の７０～８０％以上を中国人観光客に依存している主要免税店の売上は、１５～１９日を基準として前年同期比１２％減少したほか、１～１９日を基準として中国観光客１３万９０００万人が韓国旅行をキャンセルしたことから韓国旅行会社の売上も７０億ウォン（約７億円）の損害を受けている。また、４月の予約もすでに３０万人がキャンセルしており、８４億ウォンの売上減が予想されている。


同じ期間、ホテルの売上も中国人宿泊客が２１万人減少したことに伴い落ち込みが７５億ウォンに達しているほか、航空会社では中国路線の旅客だけで３．４％減少した。