スティーブン・ムニューチン米国財務部長官が１７日（現地時間）からドイツ・バーデン＝バーデンで開かれる２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相および中央銀行総裁会議で、韓国や中国などに通貨切り下げを迫るとみられると米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が報じた。

１３日、同紙によると、ムニューチン長官は今回のＧ２０会議で韓国や中国などＧ２０加盟国に為替に対する従来の合意を遵守するように求める予定だ。昨年のＧ２０会議共同声明には「通貨の競争的な切り下げを回避することや競争力のために為替レートを目標とはしない」という内容が含まれている。

ドナルド・トランプ政府は貿易相手国が国際規範を反して通貨安を誘導しながら米国内の産業基盤と経済活力を奪っていると語気を強めている。同紙は特に、米財務省が中国やドイツ、韓国などを為替と経済政策を通じて米国産業基盤を弱める国だと見てきたと指摘した。財務省は翌月、トランプ政府発足後初の為替報告書を出し、中国などの為替操作国指定について決める予定だ。