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【時視各角】ドイツの核武装論、韓国の運命分ける(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「核を持つ敵国がわれわれを攻撃してくれば米国はニューヨークに原子爆弾が落ちることを覚悟で応戦してくれるだろうか」

韓国が防衛費分担金の引き上げを拒否した場合、米軍を撤収させるというドナルド・トランプ米国大統領の登場で、このような疑問が以前よりもはるかに大きくなった。口に出して言わないだけであって、在韓米軍は北朝鮮が攻撃してきた際、米国の自動介入を保障する仕掛け線、すなわち人間の盾と同じような存在だ。トランプの公約は、だから笑って済ませられるような深刻さではないのだ。

トランプは韓半島(朝鮮半島)だけでなく、いざという時には欧州駐留米軍も撤収させる勢いだ。人間の心理は同じもので、ドイツやイタリアなど核兵器がない欧州の国々も韓国と同じ悩みの中に陥った。「ロシアが攻め込んできたら、果たして米国は守ってくれるだろうか」という懸念だ。「心配するな」と米国は声を張り上げているが、トランプの「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」はなかなかに後味が悪い。


特に、欧州内でも米軍が特に多いドイツで動揺が激しい。それで出てきたのが「独自核武装論」だ。「自ら守る核兵器を持たなければならない」という主張は、トランプ当選直後の昨年末から、ドイツの主流報道機関や政界で火が点いてからますます勢いが高まっている。

米国の核の傘に対する欧州の不信はいまに始まったことではない。1960年代、欧州の大物政治家の中には米国が信じられないという者が少なくなかった。その代表格がシャルル・ドゴール仏大統領だった。ドゴールは、61年に独自核の開発を止めさせようとするジョン・F・ケネディ米大統領に会ってこのように一喝する。「米国は自身の領土が直接脅かされる時だけ核兵器を使うというのが私の判断だ」と。このような所信から、ドゴールはフランスを核保有国にした。

世界最高の技術国・ドイツが数カ月のうちに核爆弾を作ることには疑問の余地はない。もちろん技術が全てではない。第2次世界大戦の敗戦により、軍事大国化に反対する世論がまず問題だ。あわせて、核拡散防止条約(NPT)という国際規範をどのように避けるかも越えなければならない山だ。



【時視各角】ドイツの核武装論、�国の運命分ける(2)

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