朴槿恵(パク・クネ)前大統領は10日、憲法裁判所の罷免決定についていかなる立場も表明しなかった。青瓦台(チョンワデ、大統領府)から外に出ることもなかった。
この日午後、青瓦台の関係者は「(ソウル)三成洞(サムソンドン)の私邸の状況のため、朴前大統領は今日は移動できない」と明らかにした。三成洞の私邸は4年間も空けていたためボイラー修理工事などに時間が必要という話があった。ある参謀は「私邸の修理はすぐ終わるため一日、二日以内に私邸に戻るのでは」と話した。また、この日午後には青瓦台周辺で弾劾賛成・反対集会が開かれたため、私邸への移動を遅らせたのは警護上の考慮も作用したとみられる。しかし朴前大統領が最小限の国民向けメッセージも出さないことをめぐり、政界では「罷免決定に不満を間接的に表示した」という見方もあった。
朴前大統領は憲法裁の宣告後、官邸で韓光玉(ハン・グァンオク)秘書室長ら参謀に会ったが、「話す言葉がない」と述べ、特に言及しなかったという。これに先立ち韓室長は首席秘書官らと会議を開き、今後の対策と国民へのメッセージなどを議論したが、朴前大統領が沈黙を続けて結論を出すことができなかったという。ある参謀は朴前大統領がメッセージを出さなかった理由について「朴前大統領は政治的に死刑を言い渡されたということだが、死刑囚にメッセージまで催促するのはあまりにも過酷ではないだろうか」と話した。
朴前大統領はこの日、官邸で憲法裁判所の弾劾審判宣告場面をテレビで見たという。李貞美(イ・ジョンミ)憲法裁判所長権限代行が罷免を宣言した時、朴前大統領がどんな反応を見せたかは伝えられていない。しかし少なくとも裁判官8人が全員一致で結論を出したことに朴前大統領が深い衝撃を受けた可能性がある。その間、青瓦台の参謀と朴前大統領側の弁護団は「裁判官のうち一部は棄却や却下の意見を出すはず」と強く信じていたからだ。この日午後1時ごろ、弾劾反対集会に活発に参加してきた自由韓国党の趙源震(チョ・ウォンジン)議員が慰労のため青瓦台を訪問したが、朴前大統領は面談を断った。朴前大統領の心理状態を推察できる部分だ。
青瓦台の参謀陣も沈痛な表情を隠せなかった。この日、李貞美代行が決定文を読み上げる過程で、序盤に公務員任免権乱用、言論の自由侵害問題、セウォル号問題などについて弾劾の事由はないという趣旨で発言すると、青瓦台参謀の間では期待する雰囲気が形成されたという。しかし後半部に李貞美代行が断固たる口調で「崔順実(チェ・スンシル)国政壟断」の責任が朴前大統領にあると指摘して罷免を決定した時はため息が出たと伝えられた。ある関係者は「憲法裁が検察の起訴状をそのまま認めたのは、最初から結論を出しておいて追い込むような政治裁判をしたという意味」とし「今回の決定は今後、大きな後遺症を残すはずだ」と主張した。
朴前大統領は昨年12月9日に国会で弾劾案が通過した後、事実上、官邸で幽閉生活をしてきた。1月1日に記者懇談会を突然開いて自分の潔白を主張したのと、1月25日の鄭奎載(チョン・ギュジェ)TVのインタビューに応じたのを除けば、メディアとの接触もほとんどなかった。朴前大統領が三成洞の私邸に戻っても対外活動を活発にするのは難しい状況だ。さらに司法的な問題は今から始まる。大統領から退いたことで刑事上不訴追特権が消えたためだ。
検察が崔順実(チェ・スンシル)ゲートに関連して近く朴前大統領に対する捜査を行う態勢であり、朴前大統領は今後、法的対応の準備が避けられない状況になった。
この日午後、青瓦台の関係者は「(ソウル)三成洞(サムソンドン)の私邸の状況のため、朴前大統領は今日は移動できない」と明らかにした。三成洞の私邸は4年間も空けていたためボイラー修理工事などに時間が必要という話があった。ある参謀は「私邸の修理はすぐ終わるため一日、二日以内に私邸に戻るのでは」と話した。また、この日午後には青瓦台周辺で弾劾賛成・反対集会が開かれたため、私邸への移動を遅らせたのは警護上の考慮も作用したとみられる。しかし朴前大統領が最小限の国民向けメッセージも出さないことをめぐり、政界では「罷免決定に不満を間接的に表示した」という見方もあった。
朴前大統領は憲法裁の宣告後、官邸で韓光玉(ハン・グァンオク)秘書室長ら参謀に会ったが、「話す言葉がない」と述べ、特に言及しなかったという。これに先立ち韓室長は首席秘書官らと会議を開き、今後の対策と国民へのメッセージなどを議論したが、朴前大統領が沈黙を続けて結論を出すことができなかったという。ある参謀は朴前大統領がメッセージを出さなかった理由について「朴前大統領は政治的に死刑を言い渡されたということだが、死刑囚にメッセージまで催促するのはあまりにも過酷ではないだろうか」と話した。
朴前大統領はこの日、官邸で憲法裁判所の弾劾審判宣告場面をテレビで見たという。李貞美(イ・ジョンミ)憲法裁判所長権限代行が罷免を宣言した時、朴前大統領がどんな反応を見せたかは伝えられていない。しかし少なくとも裁判官8人が全員一致で結論を出したことに朴前大統領が深い衝撃を受けた可能性がある。その間、青瓦台の参謀と朴前大統領側の弁護団は「裁判官のうち一部は棄却や却下の意見を出すはず」と強く信じていたからだ。この日午後1時ごろ、弾劾反対集会に活発に参加してきた自由韓国党の趙源震(チョ・ウォンジン)議員が慰労のため青瓦台を訪問したが、朴前大統領は面談を断った。朴前大統領の心理状態を推察できる部分だ。
青瓦台の参謀陣も沈痛な表情を隠せなかった。この日、李貞美代行が決定文を読み上げる過程で、序盤に公務員任免権乱用、言論の自由侵害問題、セウォル号問題などについて弾劾の事由はないという趣旨で発言すると、青瓦台参謀の間では期待する雰囲気が形成されたという。しかし後半部に李貞美代行が断固たる口調で「崔順実(チェ・スンシル)国政壟断」の責任が朴前大統領にあると指摘して罷免を決定した時はため息が出たと伝えられた。ある関係者は「憲法裁が検察の起訴状をそのまま認めたのは、最初から結論を出しておいて追い込むような政治裁判をしたという意味」とし「今回の決定は今後、大きな後遺症を残すはずだ」と主張した。
朴前大統領は昨年12月9日に国会で弾劾案が通過した後、事実上、官邸で幽閉生活をしてきた。1月1日に記者懇談会を突然開いて自分の潔白を主張したのと、1月25日の鄭奎載(チョン・ギュジェ)TVのインタビューに応じたのを除けば、メディアとの接触もほとんどなかった。朴前大統領が三成洞の私邸に戻っても対外活動を活発にするのは難しい状況だ。さらに司法的な問題は今から始まる。大統領から退いたことで刑事上不訴追特権が消えたためだ。
検察が崔順実(チェ・スンシル)ゲートに関連して近く朴前大統領に対する捜査を行う態勢であり、朴前大統領は今後、法的対応の準備が避けられない状況になった。
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