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【コラム】外交も政党別に行うのか=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大統領がいなくても国がうまくいくという人がいる。朴槿恵(パク・クネ)大統領が弾劾訴追によって職務が停止されたのが昨年12月9日。それから3カ月が過ぎた。それでも日常生活はそのまま変わっていないということだ。

ところが、本当に変わっていないなら、どうして税金を出しているだろうか。1997年、経済官僚は「ファンダメンタルが良い」として懸念する必要はないと言ったが、あっという間に通貨危機に直面した。段取りが悪い公職者のせいではあるが、それだけに国のことというのはあっという間にダメになりかねない。

経済だけがそうだろうか。本当に危険なのは外交・安保だ。一度崩れたら元に戻すことはできない。それでも手をこまぬいてぼっとしているのが現状だ。大統領権限代行が手をつけようとすれば越権争いが起きる。外国でも交渉を先送りしている。大統領の職務停止のためでもあるが、政界がそれぞれ声を出して政権交代だけを待っている。


周りに目を向けると呆れる。北朝鮮の核兵器は事実上、完成段階に達している。元に戻しにくい状況だ。ミサイルは韓半島(朝鮮半島)を越えて日本とアメリカ本土まで狙っている水準だ。それでも韓国は今後どうするつもりなのか、基本的な方向にも意見を一致していない。米国には新政府が発足して外交政策の枠組みをたてているが、韓国は立場を反映する主体を失った状態だ。

高高度防衛ミサイル(THAAD)体系を導入することに突然決定しただけで、住民を説得することも、政界が合意することもできていない。韓米国防相はTHAADを予定通りに配備することを確認した。だが、有力な大統領候補の文在寅(ムン・ジェイン)前「共に民主党」代表は次期政府に引き渡すように求めている。中国はこのような内部混乱に付け込んであらゆる脅迫や圧力をかけている。THAAD配備や一企業の不利益に終わる問題でない。韓中関係全体が揺れている。

韓日関係も危険水準だ。米国の働きかけでやっと慰安婦問題を妥結するかと思いきやもっと深いどん底に陥った。日本政府から10億円を受け取ったが、それがどのようなお金なのか、少女像の撤去が約束されたかさえも明らかになっていない。その間、長嶺安政駐韓日本大使は「一時帰国」して外交不在を貫いている。



【コラム】外交も政党別に行うのか=韓国(2)

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