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<中国のTHAAD報復>サムスンの半導体なければファーウェイに打撃…貿易戦争は中国にも損害(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国で生産する携帯電話や自動車など完成品にはさまざまな国から輸入された多くの部品と材料が使われる。例えばファーウェイが作る携帯電話に韓国企業のサムスン電子が作った半導体が使われる形だ。特に半導体は携帯電話の性能を左右する核心部品だ。これがなければ携帯電話の生産と輸出は不可能だ。中国にはまだサムスン電子水準の半導体を独自に生産できるほどの企業はない。韓国製半導体を随時確保できなければ韓国企業も損害を受けるがファーウェイのような中国の輸出企業も打撃を受ける。

それでも半導体の供給先を変更するのも当面は厳しい。製品を大量供給できる企業を探すのが難しく、例えそうした企業があっても価格、納品量、納期日などを合わせるのは簡単ではない。

中国が高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を口実に韓国と全面的な「貿易戦争」を展開するのは難しいという見通しが出てくるのはこのためだ。韓中間の貿易構造を見るとこうした分析は説得力を得る。


関税庁が5日に明らかにしたところによると、昨年の対中貿易黒字規模は374億5000万ドルだ。輸出額は1244億3000万ドルに達する。このうち機械類・情報通信技術(ICT)装備などを含めた資本財輸出規模は821億3000万ドルだ。対中輸出額の66%を占める。半導体(245億5000万ドル)、ディスプレーパネル(120億6000万ドル)のような核心部品がここに含まれる。鉄鋼・化学製品のような原材料輸出額が占める割合も29.4%に達する。これに対し自動車・化粧品など消費財の対中輸出は全体の4.6%でわずかな水準だ。

中国が韓国から輸入する品目の大多数は中間財だ。完成品を作るために必要な原料や部品という話だ。中国がこうした製品の貿易を先に立って防ぐことは難しい。自国経済に「ブーメラン」として戻ってきかねないためだ。

中国の主要な外貨稼ぎ手段は加工貿易だ。海外から部品や素材を輸入し、これを活用して完成品を作り他の国に輸出して売る形態だ。中国の輸出の4分の1ほどがこうした方式で行われている。

昨年中国が加工貿易のために輸入した部品のうち韓国製が占める割合は45%に達する。 中国の立場では韓国製中間財を円滑に持ってきてこそ完成品を輸出して外貨を稼ぐことができる。特に電子部品・機械類のような場合、韓国製品の価格・品質競争力が相対的に優れており他の供給先は見つけにくい。



<中国のTHAAD報復>サムスンの半導体なければファーウェイに打撃…貿易戦争は中国にも損害(2)

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