北朝鮮の女工作員だった元正花(ウォン・ジョンファ)氏(43)は18日、中央日報の単独インタビューで、「私も黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)氏(元労働党書記)暗殺指令を受けて南派され、周辺人物を探索するだけで3年かかった」とし「北は長い時間と資金を投入して金正男(キム・ジョンナム)氏毒殺を企画したはず」と述べた。
元氏は北朝鮮国家安全保衛部(現保衛省)所属で工作員教育を受け、2001年に脱北者を装って入国した。韓国軍の関係者に近づいて機密を入手し、脱北した黄長ヨプ元労働党書記を暗殺しろという指令を受けて活動し、2008年に検挙されたが、転向後に5年刑を受け、2013年に満期出所した。元氏は「北は自らの犯行であることを隠すと同時に、金正男氏があまり警戒しないように外国人の女を雇用したはず」とし「私が属した(工作員)チームも現地の人を使ったことがある」と語った。以下は一問一答。
--なぜ外国人の女だったのか。なぜ空港だったのか。
「暗殺はスピードがカギとなる。やはり女が敏捷であり、男という目標物に接近しやすい。場合によっては現地の人を雇用するが、お金を受ければいくらでも請負殺人ができるよう訓練された人たちが多い。北は大物の暗殺にはお金を惜しまない。金正男氏ほどなら100万ドルは先払いで渡したはず。空港は防犯カメラが多いといわれるが、防犯カメラはどこにでもある世の中だ。空港は人が多く、抜け出る道も多く、私もそのような選択をしていると思う。金正男氏も『ここは空港なのにまさか』と考えるはずだ。金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏も(犯行場所が)空港だった」
--北朝鮮の犯行に外国人が含まれるのは特異だ。
「北から出てくる工作員の数は実際少ない。協力する現地の人を雇用する。その人たちは一般の人ではない。暴力団員もいる。私も拉致をしたが協力者がいた」
--容疑者の女も暗殺の訓練を受けたのだろうか。
「当然、受けていなければできない。空港に多くの人がいるのに瞬間的にできなければ正体がばれて殺せない場合もある」
--容疑者の女は「いたずら動画だと思った」と否認している。
「金正男氏をいたずらで殺そうとした? いたずらだとしよう。ではどうしていたずらの対象が金正男氏なのか。捕まればどのように話すかを事前に決めて言葉も合わせておいたのだ。私もそうだった。検察に捕まった時は黙秘権を行使し、さらに証拠写真として私の写真を見せられても私ではないと言い張った」
--暗殺の手法についてはどう見るか。
「私の考えではスプレーではない。スプレーを噴射する女がいても、毒針も入ったはずだ」
--なぜ毒針と確信するのか。
「毒針は女(工作員)のために作られた。私の場合も、並べられた毒針を触ってみて選ぶように言われた。注射器型、万年筆型、シャープペンシル型、リップスティック型もあった。開けると中に毒針がある。私の注射器はばね型だった。毒針をビニールに密封して化粧品ポーチに入れて持ち歩いた。深くではなく浅く刺す。針自体は細く、髪の毛よりは太かった」
--毒針の訓練はどのように受けたのか。
「私が毒針を受けたこともある。毒針を刺されば数秒後に相手がどうなるかということを自分たちも知らなければいけない。解毒薬があるのでそのまま気楽に横になった。他の国に捕まって部隊員が拷問をする時、正常でない状態の時にも自白しないよう訓練した。私たちはウイスキー、コニャック50度から始めた。若い年齢で酒を、隣ではレパートリーをずっと繰り返したて。拷問と変わらない」
--毒針を打つとどうなるのか。
「私はそのまま眠った。感覚がなかった。目覚めても記憶がなかった。体が変な感じだった」
--(金正男氏殺害直後の写真を見せながら)どのように刺されたと考えられるか。
「写真で見ると、首から耳の間に刺されたと考えられる。自分で座っている。急所を刺され、瞬間的に毒が回って座り込んだ姿勢になったのだろう。座った姿勢を見ると、うーん…」
--容疑者として検挙された北朝鮮のイ・ジョンチョルはどんな役割か。
「盾だ。核心の背後人物はすでに現場を離れて平壌(ピョンヤン)に戻ったと思われる。現場で捕まる要員を決めておいて騒がしい状態を作り、時間を稼ぐ。手法から見ると、私が属していた保衛省ではなく、偵察総局であるようだ」
--あなたが一員なら、どのように企画していたか。
「ひとまず金正男氏の一挙手一投足を監視する人が365日、別にいたはずだ。盗聴をしたようだ。盗聴をしなければ空港に行くことが分からない。(金正男氏の)随行員の中に抱き込まれた人、二重スパイがいたはずだ。誰も協力しなければ、これほどまで細かくできなかっただろう。私も黄長ヨプ氏暗殺指令を受けてから3年かけて少しずつ知っていく過程で捕まった。それだけで3年もかかった」
元氏は北朝鮮国家安全保衛部(現保衛省)所属で工作員教育を受け、2001年に脱北者を装って入国した。韓国軍の関係者に近づいて機密を入手し、脱北した黄長ヨプ元労働党書記を暗殺しろという指令を受けて活動し、2008年に検挙されたが、転向後に5年刑を受け、2013年に満期出所した。元氏は「北は自らの犯行であることを隠すと同時に、金正男氏があまり警戒しないように外国人の女を雇用したはず」とし「私が属した(工作員)チームも現地の人を使ったことがある」と語った。以下は一問一答。
--なぜ外国人の女だったのか。なぜ空港だったのか。
「暗殺はスピードがカギとなる。やはり女が敏捷であり、男という目標物に接近しやすい。場合によっては現地の人を雇用するが、お金を受ければいくらでも請負殺人ができるよう訓練された人たちが多い。北は大物の暗殺にはお金を惜しまない。金正男氏ほどなら100万ドルは先払いで渡したはず。空港は防犯カメラが多いといわれるが、防犯カメラはどこにでもある世の中だ。空港は人が多く、抜け出る道も多く、私もそのような選択をしていると思う。金正男氏も『ここは空港なのにまさか』と考えるはずだ。金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏も(犯行場所が)空港だった」
--北朝鮮の犯行に外国人が含まれるのは特異だ。
「北から出てくる工作員の数は実際少ない。協力する現地の人を雇用する。その人たちは一般の人ではない。暴力団員もいる。私も拉致をしたが協力者がいた」
--容疑者の女も暗殺の訓練を受けたのだろうか。
「当然、受けていなければできない。空港に多くの人がいるのに瞬間的にできなければ正体がばれて殺せない場合もある」
--容疑者の女は「いたずら動画だと思った」と否認している。
「金正男氏をいたずらで殺そうとした? いたずらだとしよう。ではどうしていたずらの対象が金正男氏なのか。捕まればどのように話すかを事前に決めて言葉も合わせておいたのだ。私もそうだった。検察に捕まった時は黙秘権を行使し、さらに証拠写真として私の写真を見せられても私ではないと言い張った」
--暗殺の手法についてはどう見るか。
「私の考えではスプレーではない。スプレーを噴射する女がいても、毒針も入ったはずだ」
--なぜ毒針と確信するのか。
「毒針は女(工作員)のために作られた。私の場合も、並べられた毒針を触ってみて選ぶように言われた。注射器型、万年筆型、シャープペンシル型、リップスティック型もあった。開けると中に毒針がある。私の注射器はばね型だった。毒針をビニールに密封して化粧品ポーチに入れて持ち歩いた。深くではなく浅く刺す。針自体は細く、髪の毛よりは太かった」
--毒針の訓練はどのように受けたのか。
「私が毒針を受けたこともある。毒針を刺されば数秒後に相手がどうなるかということを自分たちも知らなければいけない。解毒薬があるのでそのまま気楽に横になった。他の国に捕まって部隊員が拷問をする時、正常でない状態の時にも自白しないよう訓練した。私たちはウイスキー、コニャック50度から始めた。若い年齢で酒を、隣ではレパートリーをずっと繰り返したて。拷問と変わらない」
--毒針を打つとどうなるのか。
「私はそのまま眠った。感覚がなかった。目覚めても記憶がなかった。体が変な感じだった」
--(金正男氏殺害直後の写真を見せながら)どのように刺されたと考えられるか。
「写真で見ると、首から耳の間に刺されたと考えられる。自分で座っている。急所を刺され、瞬間的に毒が回って座り込んだ姿勢になったのだろう。座った姿勢を見ると、うーん…」
--容疑者として検挙された北朝鮮のイ・ジョンチョルはどんな役割か。
「盾だ。核心の背後人物はすでに現場を離れて平壌(ピョンヤン)に戻ったと思われる。現場で捕まる要員を決めておいて騒がしい状態を作り、時間を稼ぐ。手法から見ると、私が属していた保衛省ではなく、偵察総局であるようだ」
--あなたが一員なら、どのように企画していたか。
「ひとまず金正男氏の一挙手一投足を監視する人が365日、別にいたはずだ。盗聴をしたようだ。盗聴をしなければ空港に行くことが分からない。(金正男氏の)随行員の中に抱き込まれた人、二重スパイがいたはずだ。誰も協力しなければ、これほどまで細かくできなかっただろう。私も黄長ヨプ氏暗殺指令を受けてから3年かけて少しずつ知っていく過程で捕まった。それだけで3年もかかった」
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