中国の外貨準備高3兆ドル崩壊はいくつかの面で象徴的な意味を持つ。2兆ドル台に減少したからといってすぐに中国に大きな変化が生じるわけではない。ただ、その間3兆ドルは一種の心理的支持ラインの役割をしてきたという点で人民元安のペースが速まる可能性は高い。特に人民元の為替レートが1ドル=7元を超える場合はそうだ。人民元はこの1年間の4.7%ほど下落し、現在1ドル=6.88元ほどだ。
国際通貨基金(IMF)は中国の適正外貨準備高を2兆6000億-2兆8000億ドルと見ている。この基準ではまだ余裕がある。しかし中国の外貨準備高のおよそ3分の1は流動性がほとんどない資産だという点を勘案すると話は変わる。さらに人民元安を防ぐための直接的な資本統制は、人民元の国際化を推進中の中国としては容易な選択でない。
国際通貨基金(IMF)は中国の適正外貨準備高を2兆6000億-2兆8000億ドルと見ている。この基準ではまだ余裕がある。しかし中国の外貨準備高のおよそ3分の1は流動性がほとんどない資産だという点を勘案すると話は変わる。さらに人民元安を防ぐための直接的な資本統制は、人民元の国際化を推進中の中国としては容易な選択でない。
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