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【社説】所得は減り物価は急騰、二重苦に苦しめられる家計=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「買い物をするのが恐い」という言葉はおおげさではない。国民生活と密接な生鮮食品と原油価格などの生活物価が一斉に高騰している。韓国消費者院によると昨年1月にそれぞれ1000ウォンと1200ウォンだったキャベツとダイコンの価格は現在3580ウォンと2980ウォンに上昇した。卵30個入りパックが1万ウォンを大きく上回るところが多くなった。氷菓、飲料、台所用洗剤、乾電池の価格も1年間に平均10%以上上がった。全国のガソリン販売価格は1リットル当たり平均1500ウォンに迫り、ソウルでは1600ウォンを突破した。公共料金引き上げも相次ぐ。新年に入りソウルと済州(チェジュ)などでごみ袋価格が引き上げられた。京畿道(キョンギド)の上水道料金とソウルの下水道料金、ソウルと仁川(インチョン)を結ぶ広域バス料金、大邱(テグ)市内バスと地下鉄料金、釜山(プサン)地下鉄と軽電鉄料金もすでに上がったか引き上げを控えている。空き瓶保証金の引き上げで焼酎とビールの値段も合わせて1瓶当たり80ウォンずつ高くなった。「消費者物価は依然として1%台」という政府の説明が色あせるほどだ。

物価が少し上がっても所得がそれ以上増えれば問題にはならない。だが現実は正反対だ。統計庁の「家計動向」によると、物価を反映した実質家計所得は2015年7~9月期から5四半期連続で停滞か減少した。実質国民総所得(GNI)も2008年の金融危機以降8年ぶりに昨年4~6月期と7~9月期の連続でマイナスを記録した。経済活動が最も活発な40代世帯主家計の月所得まで昨年7~9月に過去初めて0.03%減少した。輸出と内需の流れを見ると10~12月期だけでなく今年1~3月期もこうした雰囲気が反転するのは難しそうだ。

それでも政府の物価管理は見られない。鳥インフルエンザ問題による卵の需給不安に見るように、先制的な対応どころか収拾すらまともにできずにいる。公共料金引き上げを遅らせたり原材料の関税を低くして物価上昇圧力を減らす努力も不足している。民生が国政最優先課題のひとつだと繰り返し強調してきた黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行の言葉が色あせる。旧正月がまもなく近づく。政府はいまからでも効果を体感できる物価管理に乗り出さなければならない。






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