キム・ヨナ(27)が引退した韓国のフィギュア界で新たな星が徐々に光を放ち始めている。8日に江陵(カンルン)アイスアリーナで行われた第71回全国男女フィギュアスケート総合選手権大会男子シングルで優勝したチャ・ジュンファン(16)がその星だ。彼はこの日フリー演技で156.24点を取り、前日のショートプログラムの81.83点を合わせ総合点238.07点で優勝した。
キム・ヨナに続き今回のチャ・ジュンファンまで、2人の星の後にはブライアン・オーサー(56)コーチがいる。チャ・ジュンファンのフリー演技序盤、オーサーは両手をこすり合わせていた。表情からいら立ちがにじみ出ていた。チャ・ジュンファンが4回転ジャンプ、クアドラプルサルコウを終えるとオーサーの表情が緩んだ。チャ・ジュンファンの軽快なステップ演技時はオーサーも肩を揺らした。チャ・ジュンファンが着地途中に転倒するとすぐに拍手で教え子を励ました。オーサーは4分10秒間の演技を終えて出てきたチャ・ジュンファンを暖かく抱きしめた。
オーサーコーチはチャ・ジュンファンの周辺に取材陣が集まるとすぐに微笑ましい表情になった。彼は「ジュン(オーサーが呼ぶチャ・ジュンファンの愛称)は韓国の新しいスケートスターだ」と称賛した。そうであろう。チャ・ジュンファンが歩んできた道は韓国男子フィギュアの新しい歴史だ。彼は今回のショートプログラムで韓国の男子選手では初めて80点台を取った。昨年全国男女会長杯ランキング大会では韓国男子選手で最高の242.44点の記録を立てた。また、先月の国際スケート連盟(ISU)ジュニアグランプリファイナルでは銅メダルを取った。韓国の男子選手のグランプリファイナル入賞も初めてだ。
チャ・ジュンファンはオーサーコーチと2015年3月に初めて会った。オーサーと手を組んだのはどんな意味があるだろうか。オーサーは初めての教え子のキム・ヨナを2010年バンクーバー冬季五輪女子シングル金メダリストに育てた。2014年のソチ冬季五輪では羽生結弦(23)を男子シングルの頂上に上げた。羽生のライバルであり2015年、2016年の世界選手権男子シングル優勝者ハビエル・フェルナンデス(26、スペイン)もオーサーが教える。そんなオーサーがチャ・ジュンファンを選択した。オーサーは「2年前にユーチューブでジュンの競技映像を初めて見た。どんなスタイルも自分のものに吸収できる才能がある。ずば抜けたスピードはキム・ヨナを連想させた」と話した。
キム・ヨナが、羽生が、そうだったように、チャ・ジュンファンもやはりオーサーに学んで急成長した。弱点だったトリプルアクセルジャンプを1年で習得した。続けて男子選手の必殺技である4回転ジャンプを完成した。チャ・ジュンファンは「オーサーチームにはジャンプ、スピン、ステップ、振りつけなど、各部分を担当する技術コーチが別にいる。足りない部分を該当コーチと訓練すればオーサーコーチが全体的なプログラムを見てくれる」と話した。オーサーは「指導哲学の基本は傾聴だ。選手たちはさまざまな国から来る。話をよく聞いてあげて問題を解決していくことが重要だ」と説明した。
最近チャ・ジュンファンを教えながらオーサーが最も気を遣うのは表現力だ。オーサーは「最近は(フィギュアで)芸術性が重要だ。ジュンは恥ずかしがり屋でこれまで表情なく機械的にジャンプしていたが、いまはそうではない」と話した。チャ・ジュンファンも自らどんな表情を作るのか常に鏡を見ている。背景音楽の歌詞も翻訳して一緒に歌いながら感情を感じようと努力している。
2001年10月生まれのチャ・ジュンファンは来シーズン(2017~18シーズン)にシニアの舞台にデビューする。来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪出場も可能だ。だがまだ期待と可能性だけだ。ソチ冬季五輪を最後に開催国の自動出場権がなくなった。男女シングルはそれぞれ30人が出場する。チャ・ジュンファンの希望も現在は「五輪出場権を取ること」だ。オーサーは慎重に「自国で開かれる五輪に出場する場合、ファンの
期待はとても大きい。成果を出そうと急いでジャンプの難易度を上げれば負傷の危険が大きい。実力をじっくりと積み上げるようにする」と答えた。その一方で「ひとつのダイヤモンドを作るためには時間を持って忍耐しなければならない。韓国はキム・ヨナという特別なダイヤモンドを1度作った。もう1度作ることができる」と期待を高めた。
チャ・ジュンファンは3月に台湾の台北で開かれるシーズン最後の大会、世界ジュニア選手権大会でもう1度メダルを狙う。
キム・ヨナに続き今回のチャ・ジュンファンまで、2人の星の後にはブライアン・オーサー(56)コーチがいる。チャ・ジュンファンのフリー演技序盤、オーサーは両手をこすり合わせていた。表情からいら立ちがにじみ出ていた。チャ・ジュンファンが4回転ジャンプ、クアドラプルサルコウを終えるとオーサーの表情が緩んだ。チャ・ジュンファンの軽快なステップ演技時はオーサーも肩を揺らした。チャ・ジュンファンが着地途中に転倒するとすぐに拍手で教え子を励ました。オーサーは4分10秒間の演技を終えて出てきたチャ・ジュンファンを暖かく抱きしめた。
オーサーコーチはチャ・ジュンファンの周辺に取材陣が集まるとすぐに微笑ましい表情になった。彼は「ジュン(オーサーが呼ぶチャ・ジュンファンの愛称)は韓国の新しいスケートスターだ」と称賛した。そうであろう。チャ・ジュンファンが歩んできた道は韓国男子フィギュアの新しい歴史だ。彼は今回のショートプログラムで韓国の男子選手では初めて80点台を取った。昨年全国男女会長杯ランキング大会では韓国男子選手で最高の242.44点の記録を立てた。また、先月の国際スケート連盟(ISU)ジュニアグランプリファイナルでは銅メダルを取った。韓国の男子選手のグランプリファイナル入賞も初めてだ。
チャ・ジュンファンはオーサーコーチと2015年3月に初めて会った。オーサーと手を組んだのはどんな意味があるだろうか。オーサーは初めての教え子のキム・ヨナを2010年バンクーバー冬季五輪女子シングル金メダリストに育てた。2014年のソチ冬季五輪では羽生結弦(23)を男子シングルの頂上に上げた。羽生のライバルであり2015年、2016年の世界選手権男子シングル優勝者ハビエル・フェルナンデス(26、スペイン)もオーサーが教える。そんなオーサーがチャ・ジュンファンを選択した。オーサーは「2年前にユーチューブでジュンの競技映像を初めて見た。どんなスタイルも自分のものに吸収できる才能がある。ずば抜けたスピードはキム・ヨナを連想させた」と話した。
キム・ヨナが、羽生が、そうだったように、チャ・ジュンファンもやはりオーサーに学んで急成長した。弱点だったトリプルアクセルジャンプを1年で習得した。続けて男子選手の必殺技である4回転ジャンプを完成した。チャ・ジュンファンは「オーサーチームにはジャンプ、スピン、ステップ、振りつけなど、各部分を担当する技術コーチが別にいる。足りない部分を該当コーチと訓練すればオーサーコーチが全体的なプログラムを見てくれる」と話した。オーサーは「指導哲学の基本は傾聴だ。選手たちはさまざまな国から来る。話をよく聞いてあげて問題を解決していくことが重要だ」と説明した。
最近チャ・ジュンファンを教えながらオーサーが最も気を遣うのは表現力だ。オーサーは「最近は(フィギュアで)芸術性が重要だ。ジュンは恥ずかしがり屋でこれまで表情なく機械的にジャンプしていたが、いまはそうではない」と話した。チャ・ジュンファンも自らどんな表情を作るのか常に鏡を見ている。背景音楽の歌詞も翻訳して一緒に歌いながら感情を感じようと努力している。
2001年10月生まれのチャ・ジュンファンは来シーズン(2017~18シーズン)にシニアの舞台にデビューする。来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪出場も可能だ。だがまだ期待と可能性だけだ。ソチ冬季五輪を最後に開催国の自動出場権がなくなった。男女シングルはそれぞれ30人が出場する。チャ・ジュンファンの希望も現在は「五輪出場権を取ること」だ。オーサーは慎重に「自国で開かれる五輪に出場する場合、ファンの
期待はとても大きい。成果を出そうと急いでジャンプの難易度を上げれば負傷の危険が大きい。実力をじっくりと積み上げるようにする」と答えた。その一方で「ひとつのダイヤモンドを作るためには時間を持って忍耐しなければならない。韓国はキム・ヨナという特別なダイヤモンドを1度作った。もう1度作ることができる」と期待を高めた。
チャ・ジュンファンは3月に台湾の台北で開かれるシーズン最後の大会、世界ジュニア選手権大会でもう1度メダルを狙う。
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