チーズケーキファクトリー
2014年米国手作りポップコーン「ククルザ」がソウル三成洞パルナスモールに韓国1号店を出店した当時、これを買おうと人々が列を作った。だが「ククルザ」は1年後には撤退した。鳴り物入りでオープンしたその他の輸入デザートブランドも瞬間的な人気を享受するだけにとどまっている。
何もピエール・エルメだけではない。3~4年前から多くの海外デザートブランドが韓国にこぞって進出したが、そのほとんどが瞬間的な人気を呼んだまま韓国市場から消えた。2013年に韓国に進出した米国チーズケーキブランド「チーズケーキファクトリー(The Cheesecake Factory)」は昨年9月、デパートから撤退した。アジア・太平洋地域の版権を保有しているソロモンF&B関係者は「デパートに入っている店舗はすべて撤退した」とし「カフェなどに製品を供給する流通だけに集中している」と説明した。手作りポップコーン専門店「ククルザ(KuKuRuZa)」、フランスのエクレア専門店「レクレール・ドゥ・ジェ(L’ECLAIR DE GENIE)」なども鳴り物入りで韓国市場に参入したが、わずか1~2年で静かに消えた。
デザートブームが吹き始めた3~4年前には、海外で人気の高いブランドという理由だけでヒットする場合が多かった。だが、最近は雰囲気が変わった。韓国外食産業経営研究院のユン・ウンオク部長は「以前は海外ブランドだと無条件に良く見えて財布のひもをゆるめたものだが、最近は海外で直接その味を経験した人が非常に増えて、現地との違いを突き詰めて比較したりする」とし「ヒットどころか海外ブランドが1年以上のロングランを維持することも難しい」と話した。
例を挙げると、ことし7月に米国手作りバーガー専門店「シェイクシャック(Shake Shack)」1号店がオープンすると、ネット上にはニューヨークのメニューと価格、構成などを比較する記事が数えきれないほど掲載された。チーズケーキファクトリーが韓国に初めてお目見えした時も米国と比べて価格面はもちろん、味やメニューでも不満が続出していた。あるデパートバイヤーは「ピエール・エルメやチーズケーキファクトリーは、現地から冷凍状態の製品を空輸するため、運送費や通関費がついて価格が高く策定された」とし「現地の事情に詳しい該当ブランドのマニア層がかえって背を向けるという逆効果を呼んだ」と指摘した。
世界的マカロン・手作りポップコーンまで…韓国はデザ宁トブランドの墓?(2)
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