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「機内大暴れ」韓国人男性に最高懲役7年の傷害罪

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今月20日、ハノイ発仁川(インチョン)行きの大韓航空機内で酒に酔って大暴れしたイム氏(34)が26日、韓国の警察に出頭した。警察はイム氏に対し、航空保安法および傷害容疑で27日に拘束令状を申請することにした。令状の実質審査は29日に開かれる予定だ。

イム氏はこの日午前9時40分ごろ、同行した弁護士とともに仁川国際空港警察隊に姿を現した。濃いグレーの帽子と黒ぶちメガネ、白のマスクで顔全体を覆い隠していた。イム氏は機内で隣席の50代男性と女性乗務員に暴行を加えるなど2時間ほど暴れ回った疑いがもたれている。イム氏は暴れた理由について聞かれると「なぜそうしたのか分からない」とし「物議を醸して申し訳ない。不必要な被害を受けた方々に頭を下げて心からお詫びの言葉を申し上げたい」と話した。

イム氏は午後3時15分まで、約5時間半の事情聴取を受けて帰宅した。警察は「イム氏が酒に酔っていてよく覚えていないとしながらもオンラインで公開された動画を見て、自身が間違っていたのは明らかだとし容疑をすべて認めた」と明らかにした。警察によると、隣席の乗客を除く女性乗務員4人と、乗客として搭乗していた大韓航空所属の整備士1人など5人が全治2~3週の傷害診断書を提出した。


警察はイム氏が当時、麻薬類を服用していなかったどうかを調べるために尿検査も実施したが、特別な薬物反応は出てこなかったと伝えた。だが、警察はより詳しい調査のためにイム氏の毛髪を採取し、国立科学捜査研究院に精密検査を依頼することにした。3~4日前に投与した薬物に関してのみ確認することのできる尿検査とは違い、毛髪検査は6カ月前に摂取した薬の跡も調べることができる。毛髪検査の結果は半月から1カ月後に出るという。

これに先立ち、警察はイム氏に適用していた航空保安法および暴行容疑を航空保安法および傷害容疑に切り替えた。暴行容疑は2年以下の懲役、500万ウォン(約49万円)以下の罰金刑などの処罰を受けるが、傷害罪は7年以下の懲役、10年以下の資格停止または1000万ウォン以下の罰金で処罰が重くなる。イム氏はことし9月にも仁川発ハノイ行きの大韓航空機内で酒に酔ってプレステージ席の椅子を壊して女性乗務員を殴り、ベトナム現地警察に引き渡されたことがある。その後、イム氏は航空保安法違反・暴行、財物損壊容疑でベトナム裁判所から罰金刑を言い渡された。また、大韓航空の告発で韓国からも訴えられており、現在、検察の取り調べを受けている。



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