国政壟断の主役の崔順実被告が19日午後、初公判のためソウル中央地裁417号大法廷に入っている。崔被告はこの日、容疑をすべて否認した。417号大法廷は1996年3月に全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領が不正資金事件で並んで立ったところだ。(写真=共同取材団)
崔被告は自分の容疑をすべて否認した。ソウル中央地裁大法廷で19日午後2時10分から開かれた初公判で、崔被告側のイ・キョンジェ弁護士は「安鍾範(アン・ジョンボム)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)政策調整首席秘書官および朴槿恵(パク・クネ)大統領と犯行を共謀した事実はない」と述べた。
崔被告が2人と企業に対してミル・Kスポーツ財団の資金774億ウォン(約77億円)を出すよう強要したり、企業の人事などに関与(職権乱用)したことはないという主張だ。ポスコ系列広告会社ポレカを強奪しようとした容疑(強要未遂)、側近にコンピューターを廃棄するよう指示した容疑(証拠隠滅教唆)も認めなかった。崔被告は11件の容疑で起訴された。
安前首席秘書官側の弁護人も「(安前首席秘書官は)朴大統領の指示を受けてこれを全国経済人連合会(全経連)に伝えただけで、崔被告や朴大統領と共謀していない」と主張した。チョン・ホソン前青瓦台付属秘書官は朴大統領と共謀して公務上機密を漏洩した容疑を認めた。
イ・キョンジェ弁護士はJTBCが入手して報道したタブレットPCを崔被告事件の証拠として採択してほしいと裁判所に要請した。検察はこのタブレットPCが崔被告の所有という結論を出し、チョン前秘書官の裁判の証拠に採択されている。イ弁護士はチョン前秘書官の携帯電話録音ファイルと安前首席の業務用手帳も操作されたかどうか確認してほしいとして裁判所に要請した。抽選で傍聴券を受けた一般市民80人が裁判を見守った。
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