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【社説】審判の日、ただ国民だけを見よ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

朴大統領に対する弾劾訴追案採決を翌日に控えた8日午後、ろうそく集会が国会議事堂の正門前で開かれた。集会に参加した市民は「即刻弾劾」などと叫んだ。

歴史的な審判の日だ。午後に国会は朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案を採決する。47日間、国は広場のろうそく集会と議会、大統領という「3重権力」のリーダーシップ不在を迎えている。大統領の「来年4月の退陣・6月の大統領選挙」という政治的代案が拒否された間、混乱と政略の中で共同体の運命と未来はさまよった。崔順実(チェ・スンシル)国政壟断事態は今日、大統領弾劾という唯一だった法的解決の転機を迎えることになった。これまでの混沌を払拭する契機にしよう。

弾劾訴追案を発議した議会は、崔順実、チャ・ウンテク、金鐘(キム・ジョン)など国政をかく乱した「見えざる手」がすべて朴大統領という太い腕にぶらさがって動いたと見た。大統領が「秘線」崔順実を国政・人事に介入させ、私益を追求するよう権力を乱用したと指摘した。私企業に金品を強要し、市場経済の秩序を破り、これを「賄賂」といった。「セウォル号7時間」も国民の生命を守れなかった職務放棄として含まれた。憲法の政治的守護者の大統領が「民主共和国の憲法と法律を広範囲かつ重大に違反した」と主張した。

憲政史の汚点はもちろん、朴大統領に国を任せた善良な市民が「信頼の横領」に感じた背信感と虚しさは最も大きな傷だ。審判はもう議員300人の役割となった。


世間の煩悩ほどの24本の柱が一つのドームを支える汝矣島(ヨイド)の審判場へ向かう議員に要求する。すべての政派的損益計算や個人的利害を捨てて採決してほしい。あなたの選択が国民に認められることができる最小限の良心であり礼儀だ。朴大統領と長く絡んだ与党の縁、政治生命の延長、野党の次期執権への貪欲。このような積弊と汚染もこの日ともに弾劾されなければいけない。ただ国民だけを見よう。

手続きの正当性も重要だ。党の票強要や把握など稚拙な行為は罪悪だ。弾劾過程の過ちで混乱の逆風が強まる後遺症は防がなければいけない。審判する政党と議員も朴大統領とともに歴史の審判台に立つ。

国民を主人とし、ともに良い暮らしをしようという民主共和政の価値は71年間、多くの挫折と復活を繰り返してきた。李承晩(イ・スンマン)初代大統領の下野、朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領の維新、12・12クーデターと新軍部の強圧など。6・29宣言以降、直選制を越えて成長できなかった民主主義は今、累卵の危機を迎えた。血と汗で守ってきた共同体のアイデンティティーが崔順実と彼女を放置した朴大統領によってどれほど毀損、蹂躪されたかが審判の最も大きな基準だ。これを復旧させるという歴史的使命を持って採決に臨んでほしい。

可決されればすべての職務が停止する朴大統領も自身の言葉通り淡々と結果を受け入れなければいけない。特別検察官の捜査にも忠実に臨むべきだ。重要な峠だが、この日の弾劾訴追案の採決ですべてが終わるわけではない。最長6カ月の憲法裁判所の弾劾審判まで国政と民生の安定は何よりも重要となる。弾劾訴追後にも朴大統領の「秩序正しい4月の退陣」は依然として検討するべき生きたカードだ。途方もない後遺症とろうそく集会の津波をもたらす弾劾案の否決を迎えても、朴大統領が残りの任期をすべて満たすというのは国民の感情に合わないだろう。野党は否決なら議員総辞職を決め、国会解散事態を予告している。

訴追案が可決されれば大統領権限代行を引き受けることになる黄教安(ファン・ギョアン)首相の去就も再議論が必要だ。国政の動力のためには与野党が挙国内閣を新しく構成する案も考慮しなければいけない。多くのことが差し迫っている。憲法裁判所も裁判官2人の来年初めの任期満了など不安定性を考慮し、迅速な決定に知恵を発揮してほしい。みんなの愛国心と国への思いが切実に求められる日を迎えた。



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