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韓経:高成長の米国経済、うごめく日本景気…韓国だけ「逆行」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

政府の消費振興策として10月に1カ月間続いた「コリアセールフェスタ」で、10月の小売販売は前月比5.2%増加した。(韓経DB)

韓国経済が一人「逆行」している。米国・日本など主要国は次々と「サプライズ指標」を出して景気が好転しているが、韓国は産業生産投資など景気指標が上向いていない。

製造業稼働率はグローバル金融危機当時の水準に落ち、景気を支えていた建設投資までが2カ月連続で減少し、景気下降の要因となった。ショッピング観光祭り「コリアセールフェスタ」のような政府の政策の効果で一時的に増加した消費も11月からは減少に転じる見込みだ。

◆生産と投資がともに減少


10月の産業生産は0.4%減少し、前月(0.8%)に続いて2カ月連続で減少した。2カ月連続で減少したのは昨年10-11月以来およそ1年ぶり。サムスンスマートフォン「ギャラクシーノート7」生産中断で通信・放送装備生産が18.1%減少し、生産ラインの補修などで1次金属生産も4.0%減少したのが影響を及ぼした。

生産不振に加え、輸出も振るわず、製品の出荷も減少した。出荷減少で在庫が増え、工場稼働率が落ちるという悪循環の兆候も表れている。10月の製造業平均稼働率は前月比1.3ポイント減の70.3%にとどまった。2009年3月(69.9%)以来7年5カ月ぶりの最低値となった今年8月(70.2%)とほぼ同じ数値だ。

投資も減少が続いた。設備投資は0.4%減少し、前月(-2.1%)に続いて2カ月連続で後退した。今年に入って8月まで国内景気を支えていた建設投資までが9月に4.9%減少したのに続き10月にも0.8%減となった。「建設景気が下降サイクルに入るのでは」という懸念が強まっている。

消費はそれなりに善戦した。全体の小売販売が5.2%増えた。乗用車など耐久財(10.8%)、衣服など準耐久財(3.2%)、飲食品など非耐久財(3.0%)などすべての部門の販売が一斉に増加した。しかし質的な側面で大きな意味を付与しにくいという分析も出ている。9月の小売販売が大幅に減少していたうえ、10月に1カ月続いたコリアセールフェスタなど「政策効果」に依存した消費の増加だったからだ。



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