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<野球>大谷翔平「170キロのボールを投げたい」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「球速170キロに挑戦する」。日本ハム・ファイターズの「怪物投手」大谷翔平(22)が世界で最も速い球(171キロ)に挑戦する考えを表した。

大谷は26日、北海道旭川で行われた「ニッポンハムプレミアムトークショー」に登場し、抱負を語った。大谷は先月16日のソフトバンクホークスとのパリーグクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦で救援登板し、日本プロ野球歴代最速の165キロをマークした。この日、大谷は165キロの直球を3回も投げ、直球(8球)の平均球速は164キロだった。しかし大谷はこれに満足しなかった。大谷は「(170キロのボールを)投げられたらいい」と語った。

世界最速投手は「キューバ産ミサイル」アロルディス・チャップマン(28、シカゴ・カブス)だ。チャップマンは2011年、シンシナティ・レッズ所属当時、171キロ(106マイル)をマークした。大谷はチャップマンの記録を超えて世界で最速の投手になるという覚悟だ。170キロのボールは0.3秒でホームプレートに到達する。打者の一般的な反応速度0.4秒より速いため打つのが難しい。


投手の限界球速を研究してきた米国スポーツ医学研究所のグレン・フレイジック博士は人間が投げることができる最高球速を161キロ程度と主張した。これより速い球を投げるにはひじ内側側副靭帯が故障するということだ。

最近、最適な投球フォームに関する研究が続き、限界球速に対する評価も変わっている。科学が設定した限界を人間が超えているからだ。身長193センチ、体重100キロの体格に柔軟性まで兼ね備えた大谷にとって球速170キロは不可能な数字ではない。キム・ヨングァン全南大体育教育学科教授は「大谷はプロデビュー後、ウェートトレーニングを続けながら体格が見違えるほど良くなった。投球メカニズムも非常に発展した。170キロを繰り返し投げるのは難しいが、2回ほどは十分に可能だろう」と予想した。

大谷が登場する前、アジア投手の最高球速は世界記録より10キロ以上も遅かった。ボールを投げる時に必要な速筋(収縮速度が速い筋肉)の質が他の人種に比べて落ちるからだ。メジャーリーグで剛速球投手して知られた朴賛浩(パク・チャンホ、43、引退)の最高球速も161キロだった。

大谷は野球選手の父とバドミントン選手の母から受け継いだ強くて柔軟な肩を持つ。大谷は高校3年の時、すでに全国大会で160キロ台のボールを投げていた。ハムストリング(太もも裏の筋肉)の力が陸上選手より強く、投球時に左足をリズミカルに踏み出し、足を踏み出す時に得る反発力が大きい。

キム教授は「打撃を併行する点も剛速球を投げる秘訣の一つ。打撃と投球の核心は準備の動作で力を抜いてインパクトの瞬間に力を爆発させる点だ。大谷は打者をしながら投球時に力をのせるテクニックもさらに良くなった」と説明した。



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