トランプ氏の保護貿易主義は単に扉を閉めるだけにとどまらない。過去の貿易体制の崩壊であり新しい貿易秩序の胎動だ。どの国が生き残り、どの国が崩壊するか分からない。利害関係が複雑に絡み合う。TPPはひとまず韓国に不利だ。輸出がふさがる。中国の対米輸出が打撃を受けても韓国としては心配だ。韓国の対中国輸出で中間財が占める比率は73.5%にのぼる。中国の貿易赤字と縮小は、すなわち韓国の貿易赤字と縮小だ。中国はアジアサプライチェーンの中間寄着地にすぎない。
しかしマイナスな側面ばかりではない。トランプ氏が関税を引き上げてNAFTA(北米自由貿易協定)を破棄すれば、韓国と日本に利益になるという見方もある。自動車はメキシコとカナダに米国市場向けの部品工場と組み立て工場が集まっている。NAFTAの解体でこれらの国より韓米FTAを結んだ韓国が自動車輸出に有利になる可能性もある。また米国が関税を上げれば他の国も米国自動車に相殺関税をかけるだろう。多くの国とFTAを結んでいる韓国としては市場を拡大する機会だ。
しかしマイナスな側面ばかりではない。トランプ氏が関税を引き上げてNAFTA(北米自由貿易協定)を破棄すれば、韓国と日本に利益になるという見方もある。自動車はメキシコとカナダに米国市場向けの部品工場と組み立て工場が集まっている。NAFTAの解体でこれらの国より韓米FTAを結んだ韓国が自動車輸出に有利になる可能性もある。また米国が関税を上げれば他の国も米国自動車に相殺関税をかけるだろう。多くの国とFTAを結んでいる韓国としては市場を拡大する機会だ。
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