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【噴水台】本当に驚く朴槿恵大統領

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
もともと考えていた見出しは「もう一度応答せよ、朴大統領」だった。4日付に使った見出しの前に「もう一度」を付け加え、その日の2回目の国民向け談話は国民の怒りに対する応答にならなかったと書きたかった。しかし「キル・ライム」、いや、朴槿恵(パク・クネ)大統領が16日、LCT不正事件で逆攻勢をかける姿を見て、その考えをやめた。100万人のろうそく集会に応える意向が朴大統領にないのがはっきりと見えるからだ。応答を待つのはもうかなわぬ希望のようだ。応答できないというよりしないという意志が感じられる。

最もあきれたは朴大統領がLCT不正事件をめぐって出した指示内容だった。「できるだけ捜査力量を総動員し、迅速かつ徹底的に捜査し、真相を明明白白に究明し、関係者は地位の上下を問わず厳しく処断する」。この言葉を述べた主体がほかでもなく朴大統領本人とはあっけにとられる状況だ。国家元首にこのような言葉を使うことになるとは思っておらず、そのために真の不幸だが、破廉恥にもほどがある。朴大統領の言葉を借りて表現しようとすれば「本当に悪い大統領」を越えて本当に驚く大統領だ。

廉恥という言葉の意味を再確認してみる。廉恥とは廉操と知恥の略字で「清廉で志を守り羞恥心を知っていること」を意味するという。孔子は『中庸』で「羞恥心を知るのは勇気に近づくこと」(知恥近乎勇)とし、孟子は「人間は廉恥を知るべき」(人不可以無恥)とした。春秋戦国時代に斉の宰相だった管仲は廉恥を国が備えるべき4つの紀綱に含めたりもした。なら今は人間と国が備えるべき最も基本的な徳性が消えて紀綱が崩れた時代だ。恥を知らない人の前で最も恥ずかしいのは国民だ。


破廉恥発言リレーはあちこちで続いている。「ろうそくの火はろうそくの火にすぎず、結局、風が吹けばすべて消えることになっている」(17日の国会法制司法委員会でのセヌリ党・金鎮太議員の発言)、「最も重要なのは国政に空白が生じてはいけないということだ。憲法に背く手続きや決定などはあり得ない(韓光玉大統領秘書室長)などだ。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)がそれほど重視するその憲法は1条2項に「大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から生じる」と明示している。権力の主人である国民は今、この政権の存続自体が憲法に背くと感じている。そしてその国民は風が吹こうと明日も集会に出てろうそくの火を持つだろう。今からでも廉恥を取り戻すことを望むのは無理なことだろうか。

チョン・スジン政治部記者



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