日本が２０１８ロシアワールドカップ（Ｗ杯）を控え、韓国と同じく危機を迎えている。

ハリルホジッチ監督（６４）が率いるサッカー日本代表はＷ杯アジア地域最終予選で豪州・サウジアラビア・アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）・イラク・タイと同じＢ組に属している。国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング４０位の豪州の除いて日本（５１位）よりランキングが高いチームはない。手強いチームはあるが、日本の本大会進出は無難だという予想が多かった。

しかし実際に最終予選に入ると雰囲気は違った。まずホームで行われたＵＡＥとの初戦で衝撃的な１－２の逆転負けを喫した。判定問題があったが、本田圭佑（３０、ＡＣミラン）の先制ゴールを守れず２失点した。初戦の敗戦の衝撃は大きかった。ハリルホジッチ監督に対する不信感が強まり、選手たちも激しい批判を受けた。


最を力が劣ると評価されるタイとの第２戦（アウェー）は２－０で勝ったが、内容はよくなかった。日本メディアは「今と同じ方式の最終予選が始まった１９９８年フランスＷ杯以降、初戦で敗れたチームが本大会に進出したケースは一度もない」とし「本大会進出確率０％」という自嘲の声を高めた。それでもハリルホジッチ監督は自身に向けられた批判をそれほど気にしていなかった。２０１４年ブラジルＷ杯当時に率いたアルジェリア代表チームをめぐり報道機関といざこざがあった経験のためだ。

しかし先月行われた第３、４戦でもよくない状況が続くと雰囲気が変わった。ホームでイラクに２－１と辛勝し、豪州遠征では１－１で引き分けた。２勝１敗１分け（勝ち点７）で組３位。各組２位まで与えられる本大会直行チケットを逃しかねない危機だ。これほどになると「マイウェイ」を維持してきたハリルホジッチ監督も悩むしかない。

ハリルホジッチ監督は豪州戦が終わった後すぐに６人のＧＫを呼んで類例のない「ＧＫ合宿」を行った。そして今回の１１月のＡマッチデーを控えても選手を２、３日早く招集し、「早期合宿」で組織力を強化した。特に今回の「早期合宿」では本田が「監督ときちんと話をしたい。チームカラーを変えなければ長所も生かすことはできない」と直言した。ハリルホジッチ監督もこれに応じてミーティングを開き、意見を交わしたという。

ハリルホジッチ監督は選手たちに「何よりも負けることが嫌いだ」と強調したと伝えられた。果たして変化した姿を見せたハリルホジッチ監督の日本が第５戦のサウジアラビア戦で勝利をつかんで雰囲気を変えることができるのか。「同病相憐」の宿敵・日本の結果が気になる。