しかし大統領の談話は検察の捜査を意識した防御的な内容ばかりが続いた。崔順実については「一人で暮らしながら個人の件で助けてもらい、それで往来することになった」「私が自ら警戒の壁を低めて厳格でなかった」という程度がすべてだった。具体的な事案については検察の捜査にガイドラインを与えることができるとし、別には話さないと言った。詳しい説明ができない理由をそれらしく包装したが、検察の捜査と直接関係がない問題までまとめて口を閉ざした。その代わり朴大統領は「私がカルト宗教にはまったとか、青瓦台で祈りの儀式したという話は決して事実でない」など自分の弁護に必要な話は誠実にした。こうした自己中心的な談話は国民の感動どころか失望と虚脱感を招くだけだ。当初から記者会見でなく一方的な談話形式をとった点から国民の目線を考慮しないものだった。
もちろん大統領が涙ぐんで懺悔する感性的な訴えは彼女を支持した人たちの心に響いただろう。検察の捜査を避けず特別検事の捜査も受け入れるとし、いかなる責任も取る覚悟ができているという発言は、苦心の末に出てきたものであり評価に値する。しかし大統領の談話は政治状況をさらに不透明にした。まず、前日の金秉準(キム・ビョンジュン)首相候補が公開的に明らかにした大統領のセヌリ党離党の可能性、国内政治の全権を受けたという主張、内閣改造は与野党・国会と協議するという約束について一言も触れなかった。談話が終わった後、青瓦台の関係者が「金首相候補の発言が大統領の意向」と説明したが、それをそのまま信じる人は少ない。
もちろん大統領が涙ぐんで懺悔する感性的な訴えは彼女を支持した人たちの心に響いただろう。検察の捜査を避けず特別検事の捜査も受け入れるとし、いかなる責任も取る覚悟ができているという発言は、苦心の末に出てきたものであり評価に値する。しかし大統領の談話は政治状況をさらに不透明にした。まず、前日の金秉準(キム・ビョンジュン)首相候補が公開的に明らかにした大統領のセヌリ党離党の可能性、国内政治の全権を受けたという主張、内閣改造は与野党・国会と協議するという約束について一言も触れなかった。談話が終わった後、青瓦台の関係者が「金首相候補の発言が大統領の意向」と説明したが、それをそのまま信じる人は少ない。
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