ソウル麻浦区(マポグ)にある朴正熙大統領記念館は「朴槿恵絶対支持層」に会えるところだ。寒さが近づく今月1日、プラカードひとつかかっていない記念館は閑散としていた。芳名録には「厳しかったわれわれの世代に希望を与えてくれた志を心に刻んでいきます」という一言が記されていた。朴大統領の父親を懐かしむ人々は今も変わらない。光を強調し影を隠した展示館の内部を登山服姿の60~70代男性たちが見学していた。「ミル財団とかなんとかで800億を集めたというのに記念館くらいちゃんと作れないのか…」。一行のうちの1人がつぶやくと後にいた人が大声を張り上げた。「自分の父を恥さらしにして…」。
少し寒さが緩んだ3日、記念館の前に1台の観光バスが止まった。朴正煕元大統領の故郷・慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)を午前7時に出発して到着した人々だった。展示館を見学して出てきた彼らは「朴槿恵大統領は残念な人だ」と口をそろえた。崔順実氏については声を荒げながら腹を立てた。70代女性は「自分の家族が暮らしていけるだけのもので満足すればよかったものを、海外にまで行きながら財産を築き利益をせしめようとしたあのXは必ず処罰を受けるべきだ」と声を高めた。朴大統領が崔順実らに振り回されたというニュアンスだった。大統領下野の主張は彼らの心配の種だった。70代男性は「野党も引き入れて国を安定させなければならない」としつつも「こんなことでは4・19革命〔四月革命、学生のデモで李承晩(イ・スンマン)当時大統領が下野した事件〕のようなことが起きかねない」と嘆いた。
少し寒さが緩んだ3日、記念館の前に1台の観光バスが止まった。朴正煕元大統領の故郷・慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)を午前7時に出発して到着した人々だった。展示館を見学して出てきた彼らは「朴槿恵大統領は残念な人だ」と口をそろえた。崔順実氏については声を荒げながら腹を立てた。70代女性は「自分の家族が暮らしていけるだけのもので満足すればよかったものを、海外にまで行きながら財産を築き利益をせしめようとしたあのXは必ず処罰を受けるべきだ」と声を高めた。朴大統領が崔順実らに振り回されたというニュアンスだった。大統領下野の主張は彼らの心配の種だった。70代男性は「野党も引き入れて国を安定させなければならない」としつつも「こんなことでは4・19革命〔四月革命、学生のデモで李承晩(イ・スンマン)当時大統領が下野した事件〕のようなことが起きかねない」と嘆いた。
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