キムジャンは冬越えの準備として、毎年11月下旬頃に家族や近隣住民が一緒になってキムチを漬ける韓国の風習。韓国人の共同体精神が表れた貴重な文化として、ユネスコ無形文化遺産にも指定されています。そんなキムジャンの季節が今年も近づき、市場は各種野菜や調味料などキムチの材料を買い求める人々で賑わいはじめました。
キムジャンでは一般的に、数か月~1年分のキムチを一度に漬けるため、市場に並ぶ材料も大容量のものが目立ちます。キムチの塩気を出す粗塩(写真上)やアミの塩辛は巨大な容器に入って量り売り。
にんにくも芽がついたまま束で売られています。本場韓国のキムチには、白菜4つ当たりにおよそ1カップのすりおろしにんにくが必要と言われています。
溢れんばかりの乾燥唐辛子は、この夏に収穫されたもの。天日干しにすることで辛さの中にもほのかな甘みが生まれると言われています。
隠し味的存在のイカナゴエキスやイワシエキスは、3キロを超えるビッグサイズのものまで。白菜1つ当たりに使われるこれら調味料は少量ですが、キムチのコクと深みを左右する重要な役割を担います。
明洞からも程近いソウル広場では、11月4日~6日まで「第3回 ソウルキムジャン文化祭」が開催され、キムチ販売も行なわれる予定です。今の時期に渡韓予定の人は、韓国の秋冬の風物詩を満喫できそうですね。(写真は2014年度のキムジャン文化祭の様子)
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