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【コラム】創造すると話していた朴大統領の国政混乱

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウル汝矣島(ヨイド)全国経済人連合会の50階建て新築ビルの入口には大きな文字が刻まれた石碑がある。故朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の揮毫だ。揮毫の冒頭を飾った言葉は「創造」だ。その後に「協同」「繁栄」が続く。旧全経連会館を竣工した1979年に贈った揮毫だ。しかし朴元大統領は竣工式を20余日後に控えて逝去した。

そんな父親の後に続こうとしたのか。朴槿恵(パク・クネ)大統領は「創造」というテーマに全力投球した。全国17カ所に完成した「創造経済革新センター」がアイコンだ。先週の大統領の施政演説で「創造」という言葉は10回ほど登場した。3年8カ月間の国政成績表を自慢しながら創造センターを最も強調した。それほど愛着があるということだ。

しかし朴大統領の自賛があったその日、JTBCは「崔順実(チェ・スンシル)ファイル」報道を始めた。200余件のファイルは口にするのも恥ずかしい「国政壟断」の証拠だった。演説文の流出で始まったファイルは外交・安保・人事介入の状況まで表れた。最も力を入れた創造経済でも最側近の金銭問題が見られた。


問題は簡単でない。疑惑だけで終わらないからだ。大統領の「国政動力」はひどく毀損している。4年近く推進した相当数の政策の「持続可能性」が疑われる危機に直面した。実際、創造経済だけでもすでに「不信と不満」が芽生えていた。JTBCの探査取材陣が最近、創造経済革新センター「中間評価」をしながら聞いた言葉は意味深長だ。同センターに入っているA社の代表は「政権が交代すれば支援金が減るのでは」と心配した。B社の役員は「センターがずっと維持されると思うか」と反問した。さらに「今回資金を受けたからといって次の政権で目をつけられるのでは」という心配も出てきた。

崔順実ファイルはこうした「破局的心理」に油を注ぐしかない。別の中央部処でも決定障害、政策先延ばしの兆候が表れているという。「これまで青瓦台の後ろに隠れていた幽霊と仕事をしてきたということか」という公務員の自嘲が出ている状況だ。大統領秘線波紋の代価は考えるだけでぞっとする。創造という名前を掲げた「新産業」政策だけを見ても今後の10年間がかかる絶体絶命の課題だ。ちょうど今回の政府に入って世界的な「第4次産業革命」の大潮流が起きた。しかし大統領が自ら招いた国政混乱があらゆるものを揺るがす状況だ。

大統領の状況認識はもっと重くなければいけない。まず「聖域がない記者会見」を開いて自らあらゆることを明らかにし、今後の国政に対する立場も示す必要がある。「90秒謝罪」では到底望みがない。さらに「すべての関連者」を対象に捜査機関による納得可能な真相究明が行われるよう協力しなければいけない。それが国民に対する最小限の道理だ。そうしてこそ創造が「破壊と破局、災難的リーダーシップ」に向かうのを防ぐことができる。父親の石碑に続いて娘がしようとしていた創造は歴史に果たしてどんな記録として残ることになるのだろうか。大統領の選択をみんなが見守っている。

キム・ジュンスルJTBC社会2部探査プラスチーム長



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