中国政府が韓国に行く中国人観光客の数を昨年より２０％以上減らすようにした指針の後遺症が激しい。

中国観光業界関係者は２５日「先週に続ききょうもいくつかの地方省政府旅游局で旅行会社を招集し韓国行き中国人観光客を減らすようにとの方針を通知した。一部地域では韓国に行く中国人観光客を減らし、それだけフィリピンに送れとの指示があった」と話した。フィリピンは最近まで南シナ海紛争で中国人観光客制限措置があったが、フィリピンのドゥテルテ大統領の訪中で中国との関係が急改善された。

ＭＥＲＳの余波からやっと抜け出し回復傾向を続けている観光業界は中国人観光客の制限が現実化すれば免税店や宿泊業界から化粧品のような製造業者まで冷え込むだろうという見通しに戦々恐々としている。


２５日に化粧品・免税店・旅行など中国受恵銘柄は急落した。アモーレパシフィックは２５日午前に一時前日より１５％ほど下がった３３万１０００ウォン（約３万２０４円）まで急落し、前日より７．１２％安の３４万５５００ウォンで引けた。ＬＧ生活健康も前日比８．３４％下落し８４万６０００ウォンを記録した。ホテル新羅（シンラ）が６．９４％安、ハナツアーが８．０４％安など免税店と観光銘柄もやはり下落傾向を見せた。

最大の打撃は中国団体観光客に現われるとみられる。韓国観光公社によると昨年韓国を訪れた中国人観光客５９８万４０００人のうち団体観光客は４１％の２４５万３０００人だ。団体観光客は概ね２～３カ月前に予約するため年末に韓国への影響が本格的に現れる見通しだ。

ＬＧ経済研究院の沈佳責任研究員は「団体観光客が年間２０％減れば関連産業で最小２兆ウォンの経済的損失が発生するだろう。韓国観光に対する否定的認識が広がる場合、個人観光客も影響を受け経済的損失はもっと大きくなるだろう」と明らかにした。



「韓国に行く中国人観光客２０％減らせ」…化粧品・免税店株価７～８％下落（２）