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日本人の視線引きつける「小池劇場」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
最近日本で最も浮上している政治家は断然小池百合子東京都知事(64)だ。小池氏は8月2日に知事に就任してから東京五輪計画の全面見直し、築地市場移転計画の無期限延期など大型のアジェンダで日本人の大きな呼応を得ている。17日に産経新聞とFNNが発表した共同世論調査の結果によると回答者の91.4%が「小池都知事の働きぶりを評価する」と答えた。同じ調査で安倍晋三内閣を支持するという回答は57.6%にとどまった。

小池氏に向けられた民心は路上でもはっきり現れた。23日に実施される衆議院補欠選挙を1週間後に控えた16日、池袋駅前広場で小池氏は東京10区で補欠選挙に出馬する若狭勝自民党候補の応援遊説に出た。この日の応援遊説には安倍首相も駆けつけたが、遊説を見守る市民からは小池氏の名前である「百合子コール」が続いたと朝日新聞は報道した。若狭陣営のある幹部は「小池知事の勢いがすごい。その流れに乗ることが重要だ」と話した。若狭陣営は遊説公報物も小池氏のシンボルカラーと同じグリーンにし、選挙スローガンとして「若狭氏は小池知事当選に寄与した一番の貢献者」という文面を使うほど小池氏の人気に大きく依存した。

◇小池氏が支持する候補がすべてトップに


小池氏の人気は東京だけに限定されない。小池氏は補欠選挙遊説が始まる1日前の10日に福岡県久留米市を訪れ、福岡6区の補欠選挙に出馬した無所属の鳩山二郎候補を応援した。自民党は福岡6区に公認候補を立てず、鳩山氏と無所属の蔵内謙候補のうち勝利した側を自民党に受け入れることに決めたが、小池氏が鳩山氏を支持し党内支持は急激に鳩山氏に傾き始めた。小池氏は10日に福岡で鳩山氏を支援した後、11日には東京で若狭氏の遊説を支援した。それこそ日本版「選挙の女王」と言えるほどだ。

自民党内では縦横無尽に選挙戦に駆け回る小池氏のおかげで勝利の可能性が高くなるのを喜びながらも果てなく沸き上がる小池人気を懸念する雰囲気だ。アピールされるべき候補の政策や性格がなかなか印象付けられずにいるためだ。11日の遊説終了後にある自民党幹部は「小池氏が出馬する選挙でもないのにこれでは…」と言葉を濁した。小池氏が支援した候補は2人とも世論調査で優位を記録しており、23日の選挙で無難に勝利する確率が高い。朝日新聞をはじめとする日本のメディアは日本人の視線を自身に集中させる小池氏の動き「小池劇場」というニックネームを付けた。

「小池劇場」は世論戦に長けていた小池氏の強みを圧縮的に示す単語だ。小池氏は大衆の関心が高い主題を選定して自身を主人公とした劇を準備し、演出された舞台の上に記者らを呼び込み世論の注目を集める。相当な自信と勝負師気質なくしては不可能な戦略だ。

8月に就任すると同時に進行中の2020年東京五輪計画見直しが代表的だ。当選前から東京五輪に予算が過度に多く策定されており、不必要な費用を減らすべきと強調していた小池氏は就任初日の8月2日に東京五輪予算の妥当性を調査するための委員会を設置すると発表した。森喜朗東京五輪組織委員会会長は「国際五輪委員会(IOC)がすでに決めた事案をいまになってひっくり返すのは難しい」と抵抗した。記者らを直接訪ね「われわれ(組織委)は東京都の下部組織か」と不満を吐露するほど森会長の反発は激しかった。小池氏は一歩も引かなかった。組織委員会さえも予算妥当性調査の対象に上げ、監査団体を設ける強硬姿勢で対抗した。80%以上の回答者が東京五輪予算の見直しに賛成するという世論調査結果があふれ、小池氏はさらに勢いづいた。(中央SUNDAY第502号)



日本人の視線引きつける「小池劇場」(2)

日本人の視線引きつける「小池劇場」(3)

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