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火災が起きた中国漁船、韓国海洋警察9人が乗ったボートに突進

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先月末、韓国側の排他的経済水域(EEZ)で違法操業中に火災が起きた中国漁船が検問しようとした海洋警察のボートに向かって突進していた事実が明るみになった。

光州(クァンジュ)地検木浦(モクポ)支庁は21日、「違法操業取り締まり中の海洋警察のボートを威嚇して隊員を負傷させた容疑(特殊公務執行妨害致傷など)で102トン級中国漁船の船長Y(41)を拘束起訴した」と明らかにした。これに先立ち、検察はYに違法操業担保金2億ウォン(約1800万円)を課した。

Yは先月29日午前9時45分ごろ、全羅南道新安郡(チョルラナムド・シナングン)の紅島(ホンド)南西約70キロ沖で海洋警察隊員9人が乗ったボートに向かって突進するなど威嚇行為を行った容疑だ。


Yは他船の漁業許可証を所持した状態で、違法操業中に海洋警察が停船命令を下すと無視したまま逃げ、その途中で追跡を始めた海洋警察ボートに威嚇行為を行ったことが分かった。この漁船から5メートル離れていたボートは幸い衝突することはなかった。

また、海洋警察隊員が船に乗り込もうとすると欄干に竹槍を設置してこれを妨害した。隊員が乗船した後は、わざと船舶をジグザグ運航させて隊員1人を転倒させ腰を負傷させた。

検察関係者は「Yは無許可状態で操業していた事実自体は認めながらも、『他の漁船もみなそうやって操業している』と話し、責任はない趣旨の主張をしている」とし「海洋警察の停船命令は聞いた事実がなく、ボートへの突進もなかったと主張しているが、当時の録画映像を見ると故意性は十分」と話した。

Yの漁船は海洋警察が閃光爆音弾を投げた直後に火災が起きた。漁船に乗っていた乗組員17人中14人は海洋警察によって救出されたが、3人は倒れたまま発見された後に亡くなった。海洋警察は当時の火災原因が閃光爆音弾なのか調査している。

一方、今月7日には仁川市甕津郡(インチョンシ・オンジングン)の小青島(ソチョンド)南西沖で100トン級中国漁船が違法操業取り締まり中だった韓国海洋警察ボート後部にわざと衝突し、また別の漁船がもう一度ぶつかってこのボートを沈没させた。

ボートに乗っていた海洋警察隊員は海に飛び込み、別のボートによって救助された。韓国政府はこの事件を機に、必要であれば中国漁船取り締まりの時に艦砲や機関銃などの共用火器の使用も認めるようにした。



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