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【中央時評】21世紀のアジアの時代と韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「21世紀はアジアの時代」という言葉がある。産業革命から数百年間にわたり世界を支配した西欧の時代は過ぎ去り、アジアが主導する時代が到来したということだ。

アジアは地球で最も大きな大陸であり、世界の人口の60%が居住する。世界総生産(購買力基準)に占める比率は1980年には20%未満だったが、今は40%に達する。2015年の中国の比率は17%と、米国・欧州連合を超えた。インド(7.1%)、日本(4.3%)、インドネシア(2.5%)、韓国(1.6%)の比率も高い。今後、アジアが世界経済に占める比率はさらに高まると予想される。

アジアの代表的な知識人、シンガポール国立大のキショール・マブバニ教授は「西欧資本主義は市場にあまりにも依存し、金融危機、経済不平等、環境問題などを解決できず限界に達したが、『アジア資本主義』は市場と政府が協力する新しい経済発展モデルとして過去の半世紀、高度成長と中産層の育成に成功したといわれる。今は西洋がアジアから学ぶべき」と述べた。


中国は最も速く成長し、国際社会で影響力が強まった。中国が主導する新しい世界経済機構のアジアインフラ投資銀行(AIIB)を設立し、「一帯一路」で中国と西欧を結びつけようとしている。人民元は国際通貨基金(IMF)の特別引出権通貨バスケットに含まれ、米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円などの国際通貨に仲間入りした。中国の学者は「中国式資本主義」の長所を広報し、新しい経済発展モデルとして宣伝している。

アジアはメソポタミアのアッシリア帝国の言葉で「日が昇る東方の地」を意味する。21世紀には西欧を照らしていた日が沈み、新しい太陽がアジアから昇った。

しかしまだ21世紀をアジアの時代と呼ぶのは時期尚早だ。米国と欧州の経済・政治・軍事的影響力は相変わらずであり、アジアの経済成長速度は過去のようではない。アジア資本主義モデルも所得不平等、金融不安、環境悪化などの問題を解決できずにいる。

アジアは世界経済の主導勢力として今後も成長できるのだろうか。最近アジア諸国の努力が相当な成果を見せ、その可能性が高い。日本はアベノミクスで低成長・低物価を抜け出すための努力を継続し、相当な成果を上げた。中国は習近平政権が量的成長の代わりに質的成長を追求し、軟着陸に成功している。インドのモディ政権は7%を超える経済成長率を維持しながら税制改革に成功し、構造改革に拍車を加えた。



【中央時評】21世紀のアジアの時代と韓国(2)

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