韓国側の排他的経済水域(EEZ)で違法操業をしていた中国漁船で火災が発生し、中国人船員3人が死亡した。取り締まりを避けて逃げる中国漁船に乗り込んだ韓国海警が投げた閃光爆音弾が爆発し、漁船から災と煙が上がった。木浦(モクポ)海洋警備安全署(木浦海警)によると、29日午前9時45分ごろ、全羅南道新安郡紅島(ホンド)の南西約70キロの海上で102トン級の中国漁船S号で火災が発生した。
火災の直後、木浦海警所属3009艦は消火砲を使って鎮火に入った。またS号に乗っていた船員17人のうち14人を救助し、3009艦に乗せた。しかし鎮火を終えた海警が船内を調べていたところ、午後12時2分ごろ、中国船員3人(30代1人、50代1人、60代1人)が機関室内の床にうつ伏せになった状態で見つかった。3人の呼吸と脈拍を確認できず海警は直ちに心肺蘇生術を実施したが、午後3時46分ごろ死亡した。3人に特に外傷はなかった。海警は煙で窒息死したとみている。S号に火災が発生した海上は韓国側EEZ。
これに先立ち海警は火災発生前のこの日午前9時20分からマニュアルに基づき3回以上の停船命令を出した後、検問しようとしたが、船員は応じず逃走しようとした。このため海警検索チームはS号に乗り込んだ。船員は検問を避けるために操舵室を閉鎖して抵抗した。海警は強い光と爆音を出す閃光爆音弾3つを操舵室の中に投げた。2発が爆発し、1発は不発だった。その後、操舵室付近で火災が発生した。
長さ128ミリ、周囲45ミリの円筒形の閃光爆音弾は安全ピンを抜いて2,3秒以内に投げると、光・爆音とともに煙が出る。閃光爆音弾は銃などの武器とは違い非殺傷用であり、今回の火災と直接的な関係があるかどうかは調査が必要だと海警は説明した。また、中国漁船取り締まりなどの現場で閃光爆音弾によって船に火災が発生したことはこれまでなかったという。
韓国の領海(12海里)ではないため許可を受けた中国漁船は操業が可能だ。しかし海警が調べた結果、イシモチなどを獲っていたS号は漁業許可自体がなかった。海警の検問では別の船の許可書類を出した。無許可違法操業が確認されれば拿捕され、億ウォン(数千万円)台の担保金を支払うことになるが、これを避けようと逃走を図ったと海警は把握している。救助された中国人船員14人と死亡した船員3人の遺体を乗せた3009艦は30日0時30分ごろ木浦に入港する予定だ。また火災が発生したS号は曳航され、30日午前10時ごろ入港するという。海警の関係者は「閃光爆音弾が中国漁船にあった油などと接触して出火した可能性を排除せず、正確な事故原因を調査する方針」と述べた。
在韓中国大使館側はこの日、木浦海警を訪問し、正確な調査を要請した。これまで韓国の西・南側の海では違法操業をする中国漁船と韓国海警の取り締まりで、海警と中国船員の死亡事故が相次いでいた。
ソウル市立大のイ・チャンウィ教授(海洋法)は「事故を減らすには現在中断している西海(ソヘ、黄海)韓中海洋境界画定談判を速やかに進めなければいけない」とし「その間消極的だった中国が積極的な姿勢を見せる必要がある」と述べた。
火災の直後、木浦海警所属3009艦は消火砲を使って鎮火に入った。またS号に乗っていた船員17人のうち14人を救助し、3009艦に乗せた。しかし鎮火を終えた海警が船内を調べていたところ、午後12時2分ごろ、中国船員3人(30代1人、50代1人、60代1人)が機関室内の床にうつ伏せになった状態で見つかった。3人の呼吸と脈拍を確認できず海警は直ちに心肺蘇生術を実施したが、午後3時46分ごろ死亡した。3人に特に外傷はなかった。海警は煙で窒息死したとみている。S号に火災が発生した海上は韓国側EEZ。
これに先立ち海警は火災発生前のこの日午前9時20分からマニュアルに基づき3回以上の停船命令を出した後、検問しようとしたが、船員は応じず逃走しようとした。このため海警検索チームはS号に乗り込んだ。船員は検問を避けるために操舵室を閉鎖して抵抗した。海警は強い光と爆音を出す閃光爆音弾3つを操舵室の中に投げた。2発が爆発し、1発は不発だった。その後、操舵室付近で火災が発生した。
長さ128ミリ、周囲45ミリの円筒形の閃光爆音弾は安全ピンを抜いて2,3秒以内に投げると、光・爆音とともに煙が出る。閃光爆音弾は銃などの武器とは違い非殺傷用であり、今回の火災と直接的な関係があるかどうかは調査が必要だと海警は説明した。また、中国漁船取り締まりなどの現場で閃光爆音弾によって船に火災が発生したことはこれまでなかったという。
韓国の領海(12海里)ではないため許可を受けた中国漁船は操業が可能だ。しかし海警が調べた結果、イシモチなどを獲っていたS号は漁業許可自体がなかった。海警の検問では別の船の許可書類を出した。無許可違法操業が確認されれば拿捕され、億ウォン(数千万円)台の担保金を支払うことになるが、これを避けようと逃走を図ったと海警は把握している。救助された中国人船員14人と死亡した船員3人の遺体を乗せた3009艦は30日0時30分ごろ木浦に入港する予定だ。また火災が発生したS号は曳航され、30日午前10時ごろ入港するという。海警の関係者は「閃光爆音弾が中国漁船にあった油などと接触して出火した可能性を排除せず、正確な事故原因を調査する方針」と述べた。
在韓中国大使館側はこの日、木浦海警を訪問し、正確な調査を要請した。これまで韓国の西・南側の海では違法操業をする中国漁船と韓国海警の取り締まりで、海警と中国船員の死亡事故が相次いでいた。
ソウル市立大のイ・チャンウィ教授(海洋法)は「事故を減らすには現在中断している西海(ソヘ、黄海)韓中海洋境界画定談判を速やかに進めなければいけない」とし「その間消極的だった中国が積極的な姿勢を見せる必要がある」と述べた。
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