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「朴正熙誕生100周年記念切手? 常識を外れる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国野党「共に民主党」の辛京ミン(シン・ギョンミン)議員が郵政事業本部の「朴正熙(パク・チョンヒ)大統領誕生100周年」記念切手の発行について「前職大統領の『誕生』で切手を発行した前歴がない。これは常識から外れる」と批判した。

辛議員は20日、CBSラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演し、「『前職』に『誕生』という二種類の例外を作りながら、朴正熙大統領誕生100周年記念切手を出すということは通例から外れるもの」としながら再検討を主張した。

辛議員は「(切手発行の)決定が通例に外れるならば、もう一度誰かが見直す必要がある」とし「このような前例を作るのは韓国政治社会もただ恥じ入るばかりのことになりかねない」と主張した。


また「全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領はあらゆる切手を刷ったが、盧泰愚(ノ・テウ)大統領は独裁を清算するという社会の雰囲気で就任記念切手だけを出した」とし「その後、他の大統領もこの通例に従った」と説明した。

辛議員は「亀尾市が(朴正熙大統領記念事業を)推進するのは市次元だと市民が賛成すればわれわれは何も言えない」とし「だが、亀尾市経済正義実践市民連合(経実連)で世論調査をしたところ、亀尾市民も全面的に賛成しているふうではない」と述べた。

亀尾経実連はことし7月、「当初、亀尾市の予算40億ウォン(約3億6400万円)がすべてだと思っていた朴正熙誕生100周年記念事業予算が青瓦台(チョンワデ、大統領府)の協議などを経て300億ウォン台に膨らんでいる」と明らかにしたことがある。

辛議員は引き続き「記念切手は地域を離れた国家事業」としながら「切手発行審議委員会に(責任を)転嫁しないで、郵政事業本部が検討して議論を重ねて行き過ぎだと判断されれば、いくら決定したものでも根本的に(問題に対して)話し合うことが正しい」と再検討を促した。

郵政事業本部は、来年朴正熙大統領誕生100周年を迎えて記念切手60万枚を発行する予定だ。

記念切手は学界・言論界・社会団体などが参加する切手発行審議委員会で決める。

郵政事業本部は「歴史的に記念するほどの価値がある人物や事件の場合、50周年、100周年記念切手を発行する規定がある」とし「亀尾市の要請により各界専門家17人で構成された切手発行審議委員会が審議を行い、出席者9人が全員賛成した」と明らかにした。

だが、一部では「宗教的・政治的に議論の余地がある素材は論外とする原則があり、就任記念を除く大統領主題記念切手発行が中断された時点で前職大統領の誕生記念切手発行は不適切」という意見が出ている。

これまで前職大統領の誕生記念切手は発行されたことはない。



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