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朴大統領「少女像撤去など日本の言論プレーに引きずられないよう」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
12日に行われた朴槿恵(パク・クネ)大統領と与野党代表会合でも、高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備をめぐり与野党の立場の違いだけを確認するに終わった。

朴大統領は会合が非公開に転換された後、冒頭発言で「北朝鮮は国際社会が厳重な警告をしたすぐ翌日に、また核実験を行った」とし「これは北朝鮮政権がどれくらい無謀で核に狂的に執着しているかを改めて明確に示したもの」と述べた。

朴大統領は引き続き「北朝鮮の核ミサイルは単なる脅迫や交渉用ではなく、我々を狙った現実的で差し迫った脅威であることを肝に銘じなければならない」とし「駐韓米軍のTHAAD配備もこのような北朝鮮の脅威に対処するために、自衛権的次元で行われるということを改めて申し上げる」と強調した。


北朝鮮の5回目の核実験については与野党は声をそろえて糾弾しているが、その解決方法をめぐっては朴大統領と野党代表の間の溝が深く、これを埋めることはできなかった。朴大統領は「国際社会と共助を通じて制裁で解決するべき」と述べた半面、国民の党の朴智元(パク・ジウォン)非常対策委員長と共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は「制裁と対話を並行するべき」として見解の違いを鮮明にしていた。THAAD問題に関しても、朴大統領は「安保のために配備するべき」と述べたが、2野党代表は反対の意思を明確にした。

秋代表による北朝鮮への特使派遣の提案について、朴大統領は「我々は対話を提案したが北朝鮮はこれを拒否して核保有国になろうと時間稼ぎをしている」とし「北朝鮮は我々と対話中にも核の高度化だけを考えているので特使派遣は考慮しない」と述べた。

国民の党は与・野・政による安保協議体の構成も提案したが、朴大統領は「安保は与野党が共に議論できる性質のものではなく、大統領が責任を持って引っ張っていくべきことだ。大統領が与野党に協調を求める対象」としながら提案を拒否した。

朴大統領は、最近の韓日首脳会談で慰安婦少女像撤去問題がらみの協議があったかどうかについて「一部誤解がある。韓日交渉中に少女像に関連した部分はなかった」と強調した。朴大統領は慰安婦問題について「日本軍の関与、日本首相の謝罪、日本政府の被害補償など3つのことが重要だと考えているが、韓日首脳間の合意を通じてある程度なされたと考える」と述べた。

また、朴大統領は「少女像撤去などさまざまな日本の言論プレーに引きずられないようにしてほしい」と付け加えたと朴委員長が伝えた。

セウォル号特別調査委員会の期間延長問題について、朴大統領は「セウォル号特別法の趣旨と財政的状況、社会的負担を総合的に考慮して国会で議論してほしい」と答えたと国民の党の孫今柱(ソン・グムジュ)報道官が伝えた。

複数の不正疑惑で検察捜査を受けている禹柄宇(ウ・ビョンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)民情首席について、朴大統領は「特別調査チームが捜査をしているのでその結果を見守りたい」と述べたと朴委員長が伝えた。

朴委員長はこれに先立ち、「禹首席本人は悔しいと思っても公職規律の確立のために退くべきだ」とし「禹首席の解任で政治正常化を広く知らせるべき」と建議した。

秋代表は会合後に記者団と会い「大統領が民生に対する危機感、切迫感、現実認識に非常に問題があるという感じを受けた」とし「国民の苦痛をしっかりと伝えるには今後も継続して会合を重ねるべきだと思った」と述べた。

共に民主党の尹官石(ユン・グァンソンク)首席報道官は「きょうの党首会談は一言で万事不通だった」とし「安保、民生、国民統合を3党代表と協議したというよりは、大統領による安保教育の講義伝達に近かった」と評した。尹首席報道官は「朴大統領が始終一貫してTHAAD問題への意見を求めたが、圧迫ではないかと感じられるほどだった」とし「民生問題については接点がなかった。疎通断絶だけを感じた」と伝えた。



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