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<野球>最高球速112キロ、韓国の天才野球少女(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

丸い眼鏡をかけて鋭い投球をする韓国女子野球代表のエース、キム・ラギョン。高校1年のキム・ラギョンは「職業野球選手」の夢を抱いている。(写真=チョンスカンパニー)

遠くから見ると、ドラマ『応答せよ1988』に登場するソン・ボラ(リュ・ヘヨン)が投球しているようだった。

4日に釜山機張郡(キジャングン)ドリームボールパークで行われた2016世界女子野球ワールドカップ(W杯)A組予選、韓国(世界ランキング11位)-キューバ(8位)戦。丸い眼鏡をかけた少女が3回表、マウンドに立った。力強く投げたボールは球速105キロ。剛速球の主人公は今年16歳の「天才野球少女」キム・ラギョン(鶏龍高1年)だ。

キューバ戦でキム・ラギョンは2イニング2/3を投げ、1失点だった。3日のパキスタンとの第1戦で1イニング1/3を無失点に抑え、2日連続の登板となったが、疲れを見せず堂々と投球した。韓国は6回裏に3得点し、4-3で逆転勝ちした。2連勝の韓国は5日、ベネズエラ戦の結果に関係なく各組(A・B・C)上位2チームの6チームが対戦するスーパーラウンドへの進出を決めた。


野球の本場の米国では女子野球が活発だ。昨年は元メジャーリーガー、ジョン・ハデクの娘サラ(19)が米大学野球史上初めて正式選手として登録され、話題になった。日本も女子野球の層が厚い。15歳以下ユース野球のほか、セミプロチームまでが活動中だ。世界ランキング1位でワールドカップ(W杯)5連覇を狙う日本代表は「マドンナジャパン」という立派な愛称もある。

韓国は事情が違う。男子野球は世界トップレベルだが、女子野球はまだ始まって間もない。ドクス情報高出身の「1号女子選手」アン・ヒャンミ(35)が“密か”に設立した後、チーム数は40まで増えたが、依然として「自分たちだけのリーグ」だ。中学・高校の女子野球は1チームもない。同好会チームでプレーする選手の大半は他の仕事をしながら主に週末に練習をする。

韓国女子野球の層は脆弱だが、最高権威を誇る女子野球W杯が3日、釜山で開幕した。11日まで開催される今大会は国際野球ソフトボール連盟(WBSC)が主管し、LG電子とLG生活健康が公式後援する。今大会には歴代最大規模となる12カ国・約300人の選手が参加した。

スーパーラウンド進出が決まった韓国は大会初の4強進出を狙う。キム・ラギョンは女子W杯に出場した韓国女子野球代表チームの最年少でありエースだ。キム・ラギョンは球速110キロ台の球を投げる。昨年8月のLGカップ国際女子野球大会では112キロをマークした。国内女子成人選手にも見られなかったスピードだ。120-130キロ台を投げる男子中学生に比べると遅いが、草野球チームの選手も打つのが難しい剛速球だ。

世界トップレベルの女子投手は普通120キロ台のボールを投げる。キム・ラギョンはボールも速いが投球フォームがよいという評価を受ける。下半身をうまく活用し、変化球も鋭い。女子代表チームを昨年一度指導した宣銅烈(ソン・ドンヨル)元起亜監督はキム・ラギョンを見て「投球フォームがよい」と言ってスパイクをプレゼントした。



<野球>最高球速112キロ、韓国の天才野球少女(2)

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