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【時視各角】サムスンのリコールとグローバルリスク(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サムスンの高位関係者は「トヨタやフォルクスワーゲン、オキシー事態の悪夢が頭をよぎった」と話した。これらは全量リコールをためらったため事態が悪化した事件だ。自動車や化学製品など生命と直結しているのも共通点だ。トヨタは1兆ウォン(約932億円)を越えるリコール費用を負担することになり、フォルクスワーゲンはディーゼルゲートでグループ全体がふらついている。そのためか、サムスンは直ちに全技術陣を投じて原因の分析に乗り出した。そして9日ぶりに「35台の不良に250万台すべてをリコールする」という度量の大きい決定を下した。当初バッテリーだけを交替しようという実務者の建議に、最高経営陣が全量リコールで対処するよう強く求めたことが分かった。だが、サムスン関係者は「実務者から消費者の不安と不満を落ち着かせるためには全量リコールしかないとの意見を集めた。最高経営陣が4-6月期における8兆ウォンの営業利益を勘案して製品交換や払い戻しなど消費者が求めるすべての補償措置を取ることを決心した」と伝えた。

もしかしたら今回のリコールは95年携帯電話「エニーコール」火刑式のように「禍転じて福となす」事例になるかもしれない。当時、サムスンは15万台の不良携帯電話を燃やしながら「品質経営」の覚悟を固めた。今回もリコールをしぶるiPhoneと違い「ASはやはりサムスン」というイメージを構築すれば顧客ロイヤリティが高まるかもしれない。そのような期待のためか、先週末には外国人の買いが殺到してサムスン電子株価も反騰して安定を取り戻そうとしている。だが、どうか「ギャラクシーノート7火刑式」はしないでほしい。廃棄処分は環境にも良くない。回収された製品はリファービッシュフォーンとして使うか部品をリサイクルするのがよいと思う。


今回の問題は重いメッセージを投げかけている。現在まで分かっているバッテリー不良率0.0024%のためにギャラクシーノート7をすべてリコールするような時代だ。全世界に広まっている数多くの協力企業の小さなミスやささいな欠陥が天文学的な損失をまねきかねない。企業がグローバル化が進みリスクもグローバル化されたのだ。また、今はぞっとするような事故や被害の映像がSNSに乗ってすぐに心配と恐怖を運ぶ。燃えたスマートフォンの写真がスマートフォン企業を窮地に追い詰め、ブラックボックスの生々しい映像が自動車企業を殺しも生かしもする世の中だ。そのためか遠い昔、新兵訓練所でも聞いた殺伐なスローガンがグローバルビジネスの世界に響いている。「一瞬の居眠りが死をまねく」「油断していると一瞬で吹っ飛ぶ」…。


イ・チョルホ論説室長



【時視各角】サムスンのリコールとグローバルリスク(1)

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